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肺組織分化技術の効率化と遺伝子治療技術の開発

研究課題

研究課題/領域番号 20K21894
研究種目

挑戦的研究(萌芽)

配分区分基金
審査区分 中区分90:人間医工学およびその関連分野
研究機関奈良先端科学技術大学院大学

研究代表者

栗崎 晃  奈良先端科学技術大学院大学, 先端科学技術研究科, 教授 (60346616)

研究分担者 高田 仁実  奈良先端科学技術大学院大学, 先端科学技術研究科, 助教 (80641068)
研究期間 (年度) 2020-07-30 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2021年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2020年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
キーワード肺 / 遺伝子 / 分化 / 細胞 / 発生
研究開始時の研究の概要

慢性閉塞性肺疾患(COPD)は、肺の再生不良性疾患で咳、痰、呼吸不全を伴う治療困難な難病であり、現在治療法は、呼吸リハビリテーションや気管支拡張剤などの対症療法しか存在しない。本研究では、肺組織を再生しうる肺の前駆細胞を新たに作り出す細胞分化技術を開発する。これまでの検討で我々が作製した肺前駆細胞に類似の細胞は、成体の肺組織細胞へ分化するもののその分化能力が弱いことが判明している。本研究では新たな追加因子を探索することで、肺の難治性肺疾患の病態を改善できる治療技術を構築する。

研究成果の概要

本研究では、肺前駆細胞を作製する新たな方法を開発することで、再生困難な肺組織を作り出す前駆細胞材料の新たな調製方法を検討した。まず肺前駆細胞の生成を蛍光で確認するための改良版Nkx2.1-Venusレポーターマウスを作製した。次に、このマウスから調製した線維芽細胞を用いて肺前駆細胞の作製条件を改善した。さらに、肺前駆細胞の作製効率を向上させる追加因子についても検索し、その効果の再現性を検証中である。

研究成果の学術的意義や社会的意義

肺気腫や慢性気管支炎などの慢性閉塞性肺疾患(COPD)はタバコの煙などの有害物質を長期に吸入することで発症する肺の炎症性疾患であり、咳や喀痰、息切れなどで慢性呼吸不全を伴いQOLが低下する難治疾患で、世界では年間300万人以上が死亡する。現在、本疾患には、気管支拡張剤や去痰剤の対症療法、酸素吸入による延命措置以外の方法はなく、増悪を防ぐ予防的対処法に頼るしかない不治の病である。本研究では、このような再生困難な肺組織を治療するための新しい細胞材料調製の基盤技術を開発しており、本方法を元に将来肺組織の再生技術へと発展することが期待される。

報告書

(1件)
  • 2022 研究成果報告書 ( PDF )

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公開日: 2020-08-03   更新日: 2024-01-30  

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