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マイクロ電流刺激による腫瘍関連マクロファージの動態制御方法の構築

研究課題

研究課題/領域番号 20K21901
研究種目

挑戦的研究(萌芽)

配分区分基金
審査区分 中区分90:人間医工学およびその関連分野
研究機関九州大学

研究代表者

松永 直哉 (門田直哉)  九州大学, 薬学研究院, 教授 (10432915)

研究期間 (年度) 2020-07-30 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2021年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2020年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
キーワードマイクロ電流 / 体内時計 / PD-1 / 腫瘍免疫 / マイクロカレント癌免疫療法 / マイクロ電流(カレント) / クロノマイクロカレントセラピー
研究開始時の研究の概要

癌は未だに死因1位であり、アンメットメディカルニーズの高い疾患である。近年、ノーベル賞受賞で注目されている腫瘍免疫を標的とする癌免疫療法は、これまでの抗癌剤と比較し有効性が高いとされている。しかし、因子X阻害剤の奏効率は単剤で20-30%であり、併用療法においても30-50%とまだまだ改善の余地が残る。また治療中に起こる免疫活性化に関連する副作用は、抗体薬治療では制御しにくい点も注目されている。そこで本研究では、新たな視点からとして、生体の免疫機能を制御する体内時計機構と、申請者が発明した体内時計を活性化するマイクロ電流刺激装置(MCS)を用い、新たな癌免疫療法を目指す。

研究成果の概要

これまでの研究により、マイクロ電流刺激(MCS)が、体内時計の本体である時計遺伝子の発現を増加させ、崩れた睡眠覚醒の行動リズムを正常に整えること
が出来るシステムを構築している。これら成果は、海外誌への掲載(BBRC,2019)また、特許出願(特願2019-028425)、九大発ベンチャー起業の支援に至っている。申請者は新たにマイクロ電流刺激が、腫瘍の増殖に関連する、腫瘍関連マクロファージ(TAM)の動態に影響をおよぼすことをを明らかにした。またPD1の発現リズム制御機構を明らかにした(Matsunaga N et al.,Molecular Cancer Research 2022)。

研究成果の学術的意義や社会的意義

癌は未だに死因1位であり、アンメットメディカルニーズの高い疾患である。近年、ノーベル賞受賞者の本庶 佑先生が開発したPD-1を標的とする癌免疫療法は、これまでの抗癌剤と比較し有効性が高いとされている。しかし、PD-1阻害剤の奏効率は単剤で20-30%であり、併用療法においても30-50%とまだまだ改善の余地が残る。また治療中に起こる免疫活性化に関連する副作用は、体内における半減期が長い抗体医薬品では、コントロールしにくい点も注目されている。そこで本研究ではマイクロ電流刺激による新たな癌免疫療法の開発につながった。現在、ベンチャー企業を立ち上げ臨床応用に向けた取り組みに進んでいる。

報告書

(1件)
  • 2021 研究成果報告書 ( PDF )

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公開日: 2020-08-03   更新日: 2025-01-30  

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