研究課題/領域番号 |
20K21959
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0102:文学、言語学およびその関連分野
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研究機関 | 鳥取大学 (2021) 広島大学 (2020) |
研究代表者 |
重松 恵梨 鳥取大学, 教育支援・国際交流推進機構, 准教授 (80884113)
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研究期間 (年度) |
2020-09-11 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 現在時制 / 現在時制語り / 現在時制語りの文体的効果 / 語りのスタイルの変容 / 知覚描写 / 現在時制語 / 語りにおける現在時制の歴史的変化 / 語りにおける現在時制の文体的効果 / 語りのタイポロジーの見直し / 過去時制語りと現在時制語りの違い / 語りの時制 / 意識描写 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、語りにおける現在時制の使用方法が変容していく歴史的プロセスと、ポストモダン英語小説で確立されつつある現在時制語りに焦点を当て、小説における現在時制の位置付けが時代とともに変化していくにつれ、現在時制が、どのように、そしてなぜ語りの時制として機能するようになったのかを分析する。とりわけ、現在時制と知覚の関係性(相性の良さ)に着目し、知覚レベルの意識描写が現在時制語りという語りのスタイルにどのような影響を与えているのかを、言語・文体レベルで具体的に記述していく。本研究を通して、現在時制語りの革新性と可能性を明らかにしたい。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は、近現代英語小説における語りのスタイルの一動向を、語りの時制(特に、語りにおける現在時制の使用方法)に着目して考察し、その言語・文体的特徴を記述することであった。本研究では、語りにおける現在時制の使用方法が変容していく過程に焦点を当て、現在時制が、どのように、そしてなぜ語りの時制として機能するようになったのかを分析した。また、語りの時制としての現在時制の使用方法に関する歴史的プロセスを、知覚描写との関係から言語・文体レベルで明らかにすることができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現代英語小説においては、語りにおける時間と時制の関係が変化し、時制の使用方法も変容し続けている。現代小説に顕著にみられるようになった「現在時制語り」によって、これまで物語は過去時制で語られるものであるという人間の認識も変化しつつある。本研究は、現在時制語りが語りのスタイルとしてその地位を確立するまでの歴史的プロセスの着目し、とりわけ現在時制と知覚描写の関係性に焦点をあて研究していくことで、語りのスタイルの研究に新たな視点を加えることができた。
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