研究課題/領域番号 |
20K22120
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0107:経済学、経営学およびその関連分野
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
須永 美穂 大阪大学, 国際公共政策研究科, 助教 (30880413)
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研究期間 (年度) |
2020-09-11 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 少子高齢化 / 経済活動にともなうリスク / 資金市場 / マクロ経済 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、若年世代と老年世代で経済活動にともなうリスクへの反応が異なるときの、マクロ経済モデルを構築し、少子高齢化のもと、各世代の反応の違いが資金市場における投資、貯蓄活動、ひいては、経済成長に、どのような影響を及ぼすかを解析する。そして、構築したモデルを用いて、少子高齢化のもとで、経済を成長させるために必要な、社会全体でのリスクへの反応、各世代の行動、経済政策を明らかにする。
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研究成果の概要 |
本研究では、様々な経済活動にかかるリスクをともなう少子高齢化社会において、若年世代と老年世代でそれらのリスクへの反応が異なるときの、マクロ経済モデルを構築し、そのモデルを用いて、老年世代が経済活動にかかるリスクを若年世代よりも取らないとき、長寿化が若年世代の貯蓄を減少させ、経済成長のもととなる資本量を減少させることを明らかにした。 本研究の成果は、論文“Risk aversion and longevity in an overlapping generations model”として取りまとめ、最終年度に当該論文が国際学術誌Journal of Macroeconomicsに採択された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
当該研究の結果は少子高齢化において、強い経済を実現するためには、総人口に占める割合が高い老年世代がリスクをとることが必要であることを示唆している。関連研究において、少子高齢化によって経済が成長するか否かについては、議論が分かれているが、本研究(当該論文)は、老年世代が若年世代よりもリスク回避的であるという近年の老年学などの実証研究において示された結果に基づいたマクロ経済モデルを構築することで、これまでの関連研究になかった新しい知見と少子高齢化と経済全体でのリスクにかかる問題の解決策の一つを示すことができた。
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