研究課題/領域番号 |
20K22129
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0107:経済学、経営学およびその関連分野
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研究機関 | 拓殖大学 |
研究代表者 |
松田 琢磨 拓殖大学, 商学部, 教授 (40882535)
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研究期間 (年度) |
2020-09-11 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | コンテナ / 国際物流 / コンテナ海運 / コンテナ市況 / コンテナ市場 |
研究開始時の研究の概要 |
この研究では,近年におけるビッグデータの精度向上を前提に,計量経済学で用いられるようになったより新しい手法によって,実務者がコンパクトに使える,コンテナ輸送の荷動きや運賃を予測できるモデルを構築することをめざしています.さらに,モデルの構築と分析を通じて,世界各地で実行される国際物流施策が相互にどのように影響を及ぼしあうか,各地域における国際物流環境が将来的にどのように変化するかを検証することも目標に置いています.
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研究成果の概要 |
本研究では,(1)主要航路のコンテナ輸送量と,それに影響すると考えられる9つの経済指標にベクトル自己回帰(VAR)モデルを適用した分析,(2)主要航路の運賃指標に関する機械学習モデルと時系列モデルの予測性能を比較した.前者では輸出国側の経済状況がコンテナ輸送動向に与える影響の持続性を検証できた.後者ではコンテナ輸送市場の環境の違いが,運賃予測モデルの精度に影響を与えていることが示された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
(1)の結果は,経済指標がコンテナ輸送に与える影響の持続性を初めて示しており,海運や貿易などのビジネスに携わる人々が経済指標の変化に基づいて適切な意思決定を行うための貴重な情報となると考えられる.たとえば,海運業者による船舶の配船や荷主の運賃交渉などに有用であると考えられる.この結果を参考に輸出国のメーカーや輸入国の荷主も生産量や発注量・在庫量を適切に調整できる.(2)の研究は,コンテナ運賃に関する予測精度の向上に貢献しており,コンテナ船市場の運賃動向の実務者による理解や意思決定の合理性を高めることに貢献すると考えられる.また,運賃デリバティブへの投資に対する示唆も得られると考えられる.
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