研究課題/領域番号 |
20K22130
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0107:経済学、経営学およびその関連分野
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研究機関 | 東京理科大学 |
研究代表者 |
家田 雅志 東京理科大学, 経営学部ビジネスエコノミクス学科, 講師 (50876068)
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研究期間 (年度) |
2020-09-11 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 最適投資問題 / ハミルトン・ヤコビ・ベルマン方程式 / 数値解析 / 金融工学 / ポートフォリオ最適化 / 確率制御 |
研究開始時の研究の概要 |
長期投資を行う機関投資家に対する合理的な投資戦略モデル化手法として、連続時間ポートフォリオ最適化がある。本手法の主要な解析方法は解析的明示解の導出であるが、明示解の導出可能な問題設定は限られている。特に、機関投資家が要請する制約条件を考慮した設定では解が導出できない。そこで本研究では、まず、機関投資家が要請する「空売り禁止・借入金上限設定」の制約下において連続時間ポートフォリオ最適化に対する数値解析ツールを構築する。さらに、このツールにより算出される最適投資戦略を数値検証し、どのような運用目標であれば安定的に達成できるかを明らかにする。
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研究成果の概要 |
連続時間ポートフォリオ最適化問題において「空売り禁止・借入金上限設定」の条件を付与した状態での最適ポートフォリオ戦略について研究を行った。投資の良し悪しの判断は投資家が保有する全資産の合計価値と目標運用金額の下方二乗平均誤差などを中心に定量的基準を設けた。最適戦略はカーネル選点法に改良を用いたものを用いて数値的に算出し、実際の市場データも活用しつつ与えられた市場環境でどのような運用目標であれば安定的に達成できるかを定量的に明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究において付与した「空売り禁止・借入金上限設定」は、機関投資家などの実務家の資産運用においては必須条件である。しかし、これまでの連続時間ポートフォリオ最適化問題において上記の条件を明示的に組み込んだ論文はなかった。したがって本研究の成果は現実的に採用可能な連続時間最適ポートフォリオ戦略を提供する学術的成果であり、本研究をベースに社会実装への展開が期待できる。
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