研究課題/領域番号 |
20K22188
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0109:教育学およびその関連分野
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
石橋 一昴 岡山大学, 教育学域, 助教 (70881267)
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研究期間 (年度) |
2020-09-11 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 確率的モデル化能力 / モデル化 / 確率の意味 / 条件付き確率 / 同様に確からしい / 根元事象 / 文章題 / 社会批判的モデリング / 確率的モデル化 / 真の確率,モデル確率,経験的確率 / 数学的モデル化 / 数学教育 / 確率教育 / 科学教育 |
研究開始時の研究の概要 |
複雑化する現代社会において,全ての市民が不確実性を正しく評価し意思決定を行うために,現実事象の問題を確率を活用して考察する能力 (確率的モデル化能力) の育成が重要視され始めている.しかしながら,これまでの確率教育研究では,学習者の確率の認識に焦点が当てられており,確率的モデル化能力の育成に取り組む研究は管見の限りない. そこで本研究では,次の2点に取り組む.第1に,確率的モデル化の視点から先行研究を反省的・批判的に考察する.第2に,中学生・高校生の実際の活動を質的に分析する.これらの成果から,確率的モデル化能力の発達過程を明らかにすることを目的とする.
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研究成果の概要 |
本研究の目的は,現実事象の問題を確率を活用して考察する能力(確率的モデル化能力)の発達過程を明らかにすることである。結果として,まずはモデル化の視点から,確率学習の困難性を新たに特徴づけることができた。次に,その困難性を乗り越えることを目指した教授実験を行った。そして授業の有効性を検証した。また,確率的モデル化能力を構成する様々な概念の形成過程を理論的に構築し,それに基づいて現在の確率教育の改善案を示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
複雑化する現代社会において,不確実性を正しく評価し意思決定を行うために,現実事象の問題を確率を活用して考察する能力 (確率的モデル化能力) の育成が重要視され始めている。しかし,現在の確率教育は確率的モデル化能力を育むことができていないと批判されている。このような現状に対して,本研究は,国内外の確率教育が確率的モデル化能力の育成を目指したものへと改善されるための基礎的研究の一つとして位置付く。本研究を基礎として,社会で生きて働く力を育むための確率教育の実現が期待される。
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