研究課題/領域番号 |
20K22211
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0109:教育学およびその関連分野
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研究機関 | 大阪教育大学 |
研究代表者 |
向井 大喜 大阪教育大学, 教育学部, 特命研究員 (50880639)
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研究期間 (年度) |
2020-09-11 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 探究的な学び / 工学的探究 / 科学的探究 / 形成的評価 / 作業仮説 / 振り返り / 仮説形成 / 探究的な学習 / カリキュラム評価 / 問題解決 / 学習モデル / 省察 / STEAM教育 / 科学的問題解決 / 工学的問題解決 / 探究活動の評価 / 理科教育 / 探究の過程 / 仮説検証 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は,学校教育における探究活動過程のモデル化と,メタ認知的視点を取り入れた具体的指導・支援方略の開発を目的とする。まず諸研究の調査及び,申請者による仮説形成プロセス研究を基に,より広汎な探索→仮説形成→検証プロセスの構築(以後,仮説形成検証プロセス)と,探究段階に応じたメタ認知的指導・支援方略の提案を行う。更に,構築したモデル及び方略に基づく探究の諸能力を経験・習得できる探究コンテンツの開発を行うことにより,妥当性検証と効果検証を行う。最終的には,探究コンテンツの体験と,探究の過程の指導・支援及び評価方略を盛り込んだ,学習プログラムの提案と実践化を目指す。
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研究成果の概要 |
本研究では、主に理科教育における探究活動について、プロセスのモデル化と支援方略の開発を志向した。その過程で、検証過程における学習者の演繹的な思考過程の困難が明らかになり、作業仮説の形成において、支援が必要と分かった。また、成果達成型の探究の質的分析から、工学的問題解決が科学的問題解決を内包している探究モデルが構築された。これは、工学性と科学性の観点から学習者の問題解決過程を見とる視点となりうる。さらに、学習者の探究活動を振り返り、形成的評価を行うためのツール「4つの窓」を開発し、学習者の探究過程を可視化し、評価することが可能となった
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果は、理科課題研究をはじめとした、学習者が主体的に進める探究活動に対し、学習者の探究の課題を明確化し、支援を行う上での視点を明確化し、学習者の探究活動を促進することに寄与する。また、本研究成果として得られた探究モデルは、探究活動を構築するうえでの枠組みとして機能しうるもので、課題研究に限らず、通常の理科の教科内で探究的な学びを構築するための指針となる。 総じて本研究成果は、探究的な活動の普及・促進に寄与し、さらに学習評価まで可能とするものである。これにより、「探究とは何か」「いかに探究を評価するか」という教育現場の声に応えうるものと考える。
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