研究課題/領域番号 |
20K22277
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0110:心理学およびその関連分野
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研究機関 | 関西学院大学 |
研究代表者 |
伊藤 友一 関西学院大学, 文学部, 助教 (00879710)
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研究期間 (年度) |
2020-09-11 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 記憶 / 動機づけ / 退屈 / 好奇心 |
研究開始時の研究の概要 |
近年,記憶獲得メカニズムにおける好奇心の役割が関心を集めているが,先行研究では好奇心喚起時の記憶獲得に焦点が当てられ,好奇心喚起までの過程は無視されている。したがって,如何にして好奇心が喚起され,如何にして記憶亢進が生じるのかという背景の理解は不十分である。そこで本研究では,好奇心と対照的な状態である退屈に着目し,退屈状態から好奇心状態への遷移を利用して記憶亢進が生じる背景プロセスの解明を目指す。
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研究成果の概要 |
近年,記憶獲得における好奇心の役割が注目されているが,好奇心喚起の過程でどのように記憶が強化されるのかは明らかではない。好奇心喚起過程と記憶の関連について検討するため,退屈な状態において新しい刺激を求める動機づけが高まった結果として生じる退屈回避行動に着目した研究を行った。予備的な検討で,好奇心喚起時には,好奇心の対象以外の付随する情報についても記憶が強化されることが確認できた。また,退屈回避行動が好奇心によって惹起されている間接的証拠を得た。今後,退屈回避行動に伴い記憶強化が生じるのか,その際の生理的状態も含めて検討することで,好奇心による記憶強化の背景メカニズムを明らかにする必要がある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では,退屈から逃れようとする行動が,退屈しやすさなどではなく,好奇心によって生起している可能性が示された。この成果は,退屈もまた好奇心と類似したプロセスで記憶の獲得に影響を与える可能性も示唆しており,当該研究領域に新たな視点を提供するものである。好奇心や退屈といったある種の動機づけと記憶との関係を解明することは,教育現場や労働環境における動機づけの制御や,そこからのパフォーマンス向上支援の手法にもアイデアを与えるものになると考えられる。
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