研究課題/領域番号 |
20K22280
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0110:心理学およびその関連分野
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研究機関 | 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター |
研究代表者 |
大井 瞳 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 認知行動療法センター, リサーチフェロー (00885204)
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研究期間 (年度) |
2020-09-11 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 遠隔心理療法 / 認知行動療法 / ICT / 不眠症 / デジタルデバイド |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、情報通信技術(Information and Communication Technology: ICT)を用いた不眠症患者に対する遠隔心理療法の提供に関する基盤整備、およびICTを用いた遠隔心理療法の社会実装のための実際調査を目的とする。第一段階として、ICTを用いたメンタルヘルスサービスや認知行動療法に関する尺度の日本語版作成と妥当性・信頼性の検証を行う。第二段階として、高齢者に多い不眠症患者、医療従事者を対象に、作成した尺度を含む質問紙調査とインタビュー調査を行い、ICTを用いた遠隔心理療法を社会実装するうえでの問題を明らかにする。
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研究成果の概要 |
本研究では、情報通信技術(Information and Communication Technology: ICT)を用いた遠隔心理療法の提供に関する基盤整備のために、尺度の日本語版作成、インタビュー調査を行った。また、遠隔認知行動療法の役割と限界についての文献研究を行い、遠隔認知行動療法が支援の提供可能性を広げる一方で、デジタルデバイド、クライエントの病態や障害、緊急対応の点からは適用の限界が生じうることを示した。遠隔心理療法の役割と限界を認識したうえで、「誰一人取り残さない」よう心理的援助を提供することの重要性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
COVID-19のパンデミックに伴いICTを用いた心理療法は発展しつつあるが、日本での社会実装はいまだ不十分である。これらの背景を踏まえて本研究では、心理療法を社会実装するための基盤構築として、尺度の作成、インタビュー調査、文献研究を行った。本研究の研究成果は、効果的な心理療法をより多くの方に適切に提供するために重要な示唆を与えるものである。
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