研究課題/領域番号 |
20K22287
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0110:心理学およびその関連分野
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研究機関 | 東北福祉大学 |
研究代表者 |
高木 源 東北福祉大学, 総合福祉学部, 助教 (20880545)
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研究期間 (年度) |
2020-09-11 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | セルフケア / 解決志向 / 目標の性質 / 機械学習 / 自然言語処理 / 情報処理 / フィードバック / 解決志向アプローチ / 目標 / 深層学習 / 双方向型 / ストレス対処 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、双方向型でセルフケアを支援するツールを開発することで、就労者のストレス対処を促し、精神的健康の保持・増進を実現することにある。多くの就労者がストレス事態に晒される中で、精神的健康を保つためにセルフケアが重要となる。近年ではコンピュータによるセルフケア支援ツールが開発され、就労者のストレス事態の解消に効果を示している。しかし、従来のツールは対処方法を画一的に提供するものであり、柔軟な働きかけとはいえない。そこで、本研究では、ストレス事態に晒されている就労者を対象として、双方向対話システムを用いて双方向型のセルフケア支援ツールを開発し、ストレスによる精神的健康の課題を解決する。
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研究成果の概要 |
本研究では、目標の具体性と現実性を高めることで精神的健康が高まる可能性を示し、目標の具体性および現実性を機械的に判定する分類器を開発し、高い精度での評価が可能であることを示した。また、この分類器をセルフケアツールに組み込むことで、設定された目標の具体性と現実性を機械的に評価した結果をフィードバックできるWebツールを開発した。その他、解決志向アプローチについて、より遠い未来の解決像を明確化する技法が、時間を大切にしようとする姿勢を高めることを確認した。以上の研究から、、解決志向アプローチの技法についてより詳細な検討を行い、高い精度の目標の分類器を組み込んだWebツールを開発した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、具体的で現実的な目標を設定することが、解決構築および精神的健康を高める可能性があることを示した。この結果は、就労者の精神的健康や解決志向アプローチによる実践の効果を高めるために重要な知見である点で、学術的な意義がある。加えて、解決志向アプローチの遠い未来の解決像を明確化する技法が、時間を大切にしようとする姿勢を高めることを確認し、解決志向アプローチの技法の発展に寄与した点でも、学術的意義がある。また、本研究において開発された、解決志向のWebツールは、多くの人がオンラインを通じてセルフケアを実践する際の支援ツールとして利用できる点で、社会的な意義がある。
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