研究課題/領域番号 |
20K22439
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0304:建築学およびその関連分野
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
高口 倖暉 千葉大学, 予防医学センター, 特任研究員 (90873109)
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研究期間 (年度) |
2020-09-11 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 揮発性有機化合物 / 室内分布 / VOCs / シックハウス症候群 / シミュレーション |
研究開始時の研究の概要 |
当研究室が所有する実験住宅を活用し、室内の総揮発性有機化合物(TVOC)の挙動と温湿度や気流、浮遊粒子を同時に多点でリアルタイム測定することで化学物質の分布に寄与する環境要因を解明する。VOCs各成分の分布を調査し、化学物質の室内挙動に起因する物理化学特性(分子量・蒸気圧・密度・分配係数など)を特定する。得られた実測データを基に、計算流体力学を用いて高精度の化学物質の室内分布の予測モデルを構築する。本研究の成果は室内空気中化学物質について基礎的な知見を得ると共に、子どもや化学物質に敏感な人を対象にした化学物質を制御し、滞留させない「シックハウス症候群・アレルギー疾患」の予防システムを提案する。
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研究成果の概要 |
室内に設置した家具やヒトの活動によって揮発性有機化合物(VOCs)が放出されており、生活スタイルに個人差があるため、生活に由来する化学物質の放出を把握・制限することは難しい。そのため、化学物質を滞留させない空間を設計し、空気質をコントロールすることが必要であると考えられる。本研究では室内空気中VOCsの動態とそれに影響を与える要因を解明すること目的とした。 当研究室内の実証実験住宅を活用し、VOCsの動態を調査した。モデル物質を散布し、環境センサーを用いてリアルタイムで化学物質の分布および室内環境(温湿度、気圧)を測定し、室内空気中VOCsの動態とそれに影響を与える要因を測定・推定した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
室内空気汚染とそれによる健康影響から建築材料等の制限などの建築物においてシックハウス対策のための対策や規制がなされているが、室内に設置した家具やヒトの活動によって揮発性有機化合物(VOCs)が放出されており、生活スタイルに個人差があるため、生活に由来する化学物質の放出を把握・制限することは難しい。そのため、室内空気中VOCsの動態とそれに影響を与える要因を推定した本研究の成果は化学物質を滞留させない空間を設計し、空気質をコントロールするための、クリーンな空間デザインの一助となる可能性がある。
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