研究課題/領域番号 |
20K22496
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0403:人間医工学およびその関連分野
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
佐伯 総太 名古屋大学, 医学系研究科, 特任助教 (30878327)
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研究期間 (年度) |
2020-09-11 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 末梢神経 / 再生医療 / 異種移植 / 神経幹細胞 / 免疫寛容 / 血液神経関門 |
研究開始時の研究の概要 |
神経変性疾患や広範囲神経損傷では、脱神経による不可逆的な筋萎縮が問題になる。特にALSや脊髄損傷による呼吸筋麻痺は命にかかわる喫緊の課題である。脱神経による不可逆的な筋萎縮に対する治療として、ブタ胎子由来神経幹細胞を異種移植源として利用した新たな治療法の開発を目指している。本研究では、臨床応用に向けて移植条件の最適化を目指し、ブタ胎子由来神経幹細胞を異種移植源として異種動物への移植実験を行う。
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研究成果の概要 |
本研究の目的はブタ胎児由来の神経幹細胞を末梢神経に異種移植することにより、新しい麻痺治療技術を開発することである。ヌードラットで脱神経モデルを作成し、神経断端にブタ胎児由来の神経幹細胞を移植した。移植3か月後に組織学的評価、電気生理学的評価を行った。ブタ胎児神経幹細胞の異種移植により、脱神経筋が機能再建されたことを示した。今後この技術を医療工学と組み合わせることで、麻痺の新しい治療法の開発を目指す。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
脊髄損傷や神経変性疾患による下位運動ニューロン障害に対する有効な治療法はいまだに在しない。特にALSや脊髄損傷による呼吸筋麻痺は命にかかわる喫緊の課題である。申請者はブタ胎児由来の神経幹細胞を末梢神経へ移植することで、脱神経筋の機能再建が可能であることを示した。今後この異種移植技術と、Brain-Computer Interface等の医療工学を組み合わせることで、治療法のない難治性麻痺に対する新たな治療法の開発を目指す。
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