研究課題/領域番号 |
20K22632
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0701:分子レベルから細胞レベルの生物学およびその関連分野
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
重富 健太 九州大学, 理学研究院, 助教 (90878240)
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研究期間 (年度) |
2020-09-11 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | コレステロール / タイトジャンクション / クローディン / 脂質 / claudin / アクチン細胞骨格 / 人工脂質二重膜 / 細胞膜脂質 |
研究開始時の研究の概要 |
タイトジャンクションは、Claudinなどのタンパク質や細胞膜脂質が集積した細胞接着に関わる超分子複合体である。申請者はこれまで、タイトジャンクションの形成に、コレステロ ールや極長鎖脂肪酸鎖を有するスフィンゴミエリン等の特定の脂質分子種の集積が必要であることを明らかにした。本研究提案では、脂質を人為的に調整することができる人工脂質二重膜を用い、タイトジャンクションの試験管内再構成を行うことで、タイトジャンクション形成における特定の脂質分子種の役割やタイトジャンクションの形成機構を明らかにする。
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研究成果の概要 |
本研究課題では、上皮細胞のバリア機能を担う細胞接着構造であるタイトジャンクションに集積するコレステロールがタイトジャンクションを構成するタンパク質であるクローディン依存的に集積しているのか、または、コレステロールがクローディンを集積しているのか、調べた。クローディンを欠損した上皮細胞でも、コレステロールの集積が認められることから、コレステロールの集積は、クローディンの集積に先立って、生じ、タイトジャンクションの形成を誘導することが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果は、タイトジャンクション領域のコレステロールがタイトジャンクションの形成に先立って、集積し、タイトジャンクションの形成を誘導することを示唆する結果である。これは、これまで、タンパク質に関する研究が主であった細胞接着構造の研究において、新たな知見を与え、タイトジャンクションの形成機構を明らかにする上でも重要な知見となると考える。
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