研究課題/領域番号 |
20K22646
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0702:細胞レベルから個体レベルの生物学およびその関連分野
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研究機関 | 埼玉大学 |
研究代表者 |
竹見 祥大 埼玉大学, 理工学研究科, 助教 (70871440)
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研究期間 (年度) |
2020-09-11 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | Paneth細胞 / 抗菌ペプチド及びタンパク質 / インスリン / パネート細胞 / 抗菌タンパク質 / 抗菌ペプチド及び蛋白質 / 小腸 / 抗菌ペプチド |
研究開始時の研究の概要 |
小腸陰窩に位置するパネート細胞から分泌される抗菌ペプチド及び蛋白質(Antimicrobial peptides and proteins: AMPs)は、病原菌の排除と腸内細菌の構成を制御する。AMPsの分泌異常は腸内共生細菌叢の構成異常(Dysbiosis)につながり、肥満や炎症性腸疾患などの疾病を引き起こす。しかし、AMPsの産生を制御する因子は完全には分かっていない。そこで本研究は、パネート細胞に発現するインスリン受容体に着目し、インスリンがAMPs産生・分泌を促進し、Dysbiosisを抑制するかを検討する。
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研究成果の概要 |
本研究は、小腸の陰窩に位置するPaneth細胞が分泌する抗菌ペプチドおよびタンパク質の新たな産生・分泌制御機構を探索することを目的とした。これまでの研究代表者の実験から、インスリンがそれに関与するとの仮説をたて研究を行った。その結果、マウスへのインスリンの投与によって、Lysozyme(Paneth細胞から分泌される抗菌タンパク質)の染色性が減少した。加えて、マウス小腸から作製したオルガノイドへインスリンを処理したところ、Paneth細胞からの小胞の分泌が見られた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、小腸の抗菌ペプチド及びタンパク質の新たな産生・分泌制御機構を明らかにした。これまでインスリンの生理作用に関する研究は代謝関連が主であり、本研究で明らかにしたインスリンによる抗菌物質の産生・分泌の増加という現象は学術的にユニークである。インスリンは食後に血中濃度が上昇するホルモンであるため、本研究で明らかにした抗菌物質の分泌制御機構は、食後の抗菌及びその破綻の結果としての疾患と関連していると考えられる。
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