研究課題/領域番号 |
20K22651
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0702:細胞レベルから個体レベルの生物学およびその関連分野
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
堀井 有希 岐阜大学, 糖鎖生命コア研究所, 助教 (20888531)
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研究期間 (年度) |
2020-09-11 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 冬眠 / 低温ショックタンパク質 / 選択的スプライシング / 低体温 / 休眠 / CIRP / Cold shock protein / スプライシング |
研究開始時の研究の概要 |
ヒトを含む多くの哺乳動物は、体温が著しく低下すると生命活動を維持することができない。一方、ハムスター等の冬眠動物は、低体温時にも生命活動を維持することができ、さらに体温を回復することができる。本研究は、冬眠動物のもつ低体温耐性メカニズムを明らかとし、ヒト等の哺乳動物に応用することを目指している。これまで、ハムスターの冬眠時には低温ショックタンパク質の遺伝子にスプライシングレベルの変化が起こっていることを明らかとしてきた。そこで本研究は、当遺伝子の冬眠時における役割を解明し、低温時の組織障害を防ぐ方法の開発に寄与することを目的としている。
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研究成果の概要 |
ハムスター等の冬眠する哺乳動物は、冬眠中に極度の低体温に陥るにも関わらず低体温による障害が起こらない。これまでの研究により、冬眠動物であるシリアンハムスターにおいて、Cold-inducible RNA-binding protein(CIRP)の選択的スプライシングは冬眠時に特徴的な変化を示すことを明らかにしてきた。本研究では、非冬眠動物におけるCIRPの選択的スプライシングの発現動態を明らかとし、冬眠動物の障害耐性を非冬眠動物へ応用できる可能性を示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究において、冬眠動物で見られるCold-inducible RNA-binding protein遺伝子の特徴的な発現調節が非冬眠動物においても再現できたことは、冬眠動物が保有している特性を非冬眠動物でも再現できる可能性を示唆している。選択的スプライシングの段階での調節が備わっていることは、転写調節よりも効率的な調節が可能であるため、医療応用可能な新しい発見へつながることが期待される。
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