研究課題/領域番号 |
20K22714
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0801:薬学およびその関連分野
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研究機関 | 徳島大学 (2021) 静岡県立大学 (2020) |
研究代表者 |
船本 雅文 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 助教 (40882064)
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研究期間 (年度) |
2020-09-11 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 心不全 / エピジェネティクス / ヒストン / BRG1 / TAC / p300 |
研究開始時の研究の概要 |
様々な疾患の発症メカニズムにおいて、ヒストンの翻訳後修飾をはじめとしたエピジェネティックな転写制御機構が注目されている。我々はこれまでに、心肥大期から心不全期にヒストンのアセチル化修飾部位が変化すること、この変化においてクロマチンリモデリング因子のBRG1とヒストンアセチル化酵素であるp300との結合が増加することを見出した。しかし、ヒストンのアセチル化におけるBRG1の詳細な役割については検討されていない。本研究では、心不全発症時におけるBRG1によるヒストンのアセチル化修飾部位の変化を介したエピジェネティックな転写制御機構の解明を目的とした。
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研究成果の概要 |
本研究では、病的な心肥大から心不全への移行におけるヒストンのアセチル化修飾部位の変化にクロマチンリモデリング因子のBRG1がどのように関与しているのかを解明することを目的とした。培養心筋細胞においてBRG1の阻害剤が心筋細胞肥大を抑制し、H3K122のアセチル化並びにH3K9のアセチル化を抑制することを見出した。さらに、心不全誘導モデルの大動脈縮窄術を施したマウスにBRG1阻害剤を投与すると心不全の進展を改善することを見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
心疾患は日本人の死亡原因第2位であり、なかでも心不全はあらゆる心疾患の最終像である。これまで多くの研究が行われているが、未だ心不全の根治的な治療法は確立されていない。そのため、心不全の新たな治療標的を解明することが求められている。本研究によりBRG1の阻害により心不全の進展が抑制されることが示唆された。
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