研究課題/領域番号 |
20K22723
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0801:薬学およびその関連分野
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研究機関 | 東京薬科大学 |
研究代表者 |
今野 翔 東京薬科大学, 薬学部, 助教 (70882190)
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研究期間 (年度) |
2020-09-11 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 3CLプロテアーゼ / SARS-CoV-2 / プロテアーゼ阻害剤 / プロテインノックダウン / COVID-19 / PROTAC |
研究開始時の研究の概要 |
本申請研究では、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)を克服すべく、機能性低分子化合物によるSARS-CoV-2の必須酵素である3CLプロテアーゼ(3CL-Pro)の消失をめざす。申請者らは、重症急性呼吸器症候群コロナウイルス(SARS-CoV)の3CL-Proに対する阻害剤開発をすでに実施し、強力な阻害活性を有するYH-53の創製に至った。YH-53の3CL-Pro阻害効果をさらに高める方法として、申請者はプロテインノックダウン(PK)法に着目した。本申請研究では、YH-53を基にしたPKプローブの開発と、PKによるSARS-CoV-2の3CL-Proの分解誘導が可能か検証する。
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研究成果の概要 |
本研究ではCOVID-19治療薬の開発に向けた新たなアプローチとして、SARS-CoV-2の主要酵素である3CLプロテアーゼに対する分解誘導薬の創製をめざした。独自開発したYH-53を基に、タンパク質分解系を利用して3CLプロテアーゼを分解へと導く化合物の合成と機能評価を実施した。その結果、3CLプロテアーゼ阻害活性を維持した複数の候補化合物を見出し、さらに分解誘導する可能性があることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
COVID-19は人類共通の災禍であり、治療薬開発は急務である。一方、新薬開発は膨大な資金と時間、人的資源を必要とすることから、新たな創薬アプローチの提案および確立は喫緊の課題である。本研究では、タンパク質分解誘導と呼ばれる技術をCOVID-19治療に応用可能か検証しており、SARS-CoV-2を含めたウイルス感染症に対する新しい治療戦略となる可能性を秘めている。
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