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間葉系幹細胞由来エクソソームの腱修復に関する分子細胞学的メカニズムの解明

研究課題

研究課題/領域番号 20K22740
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0802:生体の構造と機能およびその関連分野
研究機関広島大学

研究代表者

林 悠太  広島大学, 医系科学研究科(医), 寄附講座助教 (20881296)

研究期間 (年度) 2020-09-11 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワード間葉系幹細胞 / 細胞外小胞 / 腱修復 / 細胞老化 / 糖鎖 / エクソソーム / Scleraxis / スクレラキシス
研究開始時の研究の概要

先行研究において運動器細胞に分化することができる間葉系幹細胞(MSC)から分泌されるエクソソームを投与すると、マウスアキレス腱修復が促進されることを実証した。本研究ではその分子細胞学機序を解明する。また、同研究でエクソソーム表面に発現してる糖鎖発現パターンによりエクソソームの質が評価できることが示唆された。本研究ではその糖鎖がエクソソームのどのような機能に関与しているかを明らかにする。

研究成果の概要

正常間葉系幹細胞由来の細胞外小胞は腱線維芽細胞への増殖促進能や遊走促進能を有すことが明らかとなり,モデルマウスを用いた検証でもアキレス腱修復を促進することが明らかとなった.一方で老化した間葉系幹細胞由来の細胞外小胞は正常細胞由来のものと比較し,これらの修復促進能が低下していた.そこでレクチンアレーを用いて小胞表面の糖鎖を評価したところ,フコース特異的糖鎖であるTJA-Ⅱが正常細胞由来細胞外小胞で有意に高発現していた.つまり,表面糖鎖を指標として細胞外小胞の治療促進能が評価できる可能性が示唆された.

研究成果の学術的意義や社会的意義

細胞外小胞の臨床応用へ向けての大きな課題が、細胞外小胞の組織修復促進能(いわゆる質)を評価する方法と、高い質を持つ細胞外小胞を単離する方法である。本研究では小胞表面の糖鎖を評価することで小胞の質を評価できる可能性を示唆した。本法は内容物ではなく小胞表面の糖鎖を測定することで質を直接評価きる点に優位性がある。さらに糖鎖を利用したカラムなどを開発することで、効率的に高品質な細胞外小胞のみを単離できる方法を確立でき、細胞外小胞の臨床応用に向けて貢献できる可能性がある。

報告書

(3件)
  • 2021 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2020 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] The therapeutic capacity of bone marrow MSC-derived extracellular vesicles in Achilles tendon healing is passage-dependent and indicated by specific glycans.2022

    • 著者名/発表者名
      Hayashi Y, Yimiti D, Sanada Y, Ding C, Omoto T, Ogura T, Nakasa T, Ishikawa M, Hiemori K, Tateno H, Miyaki S, Adachi N.
    • 雑誌名

      FEBS Lett.

      巻: 596(8) 号: 8 ページ: 1047-1058

    • DOI

      10.1002/1873-3468.14333

    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス

URL: 

公開日: 2020-09-29   更新日: 2023-01-30  

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