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化学遺伝学的手法を応用したオキシトシンと摂食の概日リズム・食嗜好性連関の解明

研究課題

研究課題/領域番号 20K22749
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0802:生体の構造と機能およびその関連分野
研究機関産業医科大学

研究代表者

園田 里美  産業医科大学, 医学部, 助教 (30644009)

研究期間 (年度) 2020-09-11 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワードオキシトシン
研究開始時の研究の概要

肥満の是正のために摂食行動を制御することは肥満症の重要な治療ターゲットの1つである。摂食抑制に作用する視床下部の神経ペプチドの1つがオキシトシン(OXT)である。動物実験では、OXTの中枢および末梢投与による外因性のOXTの摂食抑制効果が示され、肥満動物では明期のOXT分泌が減少してOXT分泌の概日リズムが乱れており、OXTのサーカディアンリズム不調が過食の一因となる可能性がある。そこで、化学遺伝学的手法を応用して、内因性のOXTニューロン活性を変化させることで、OXT分泌のサーカディアンリズムと摂食行動の変化、および他の摂食関連ペプチドとの連関について明らかにすることを目的とした。

研究成果の概要

ラットのオキシトシンニューロンを内因性に活性化させた際、摂食量、飲水量、活動量および深部体温に変化が見られず、ショ糖負荷試験にて短時間でのショ糖の嗜好性が減少し、糖負荷後のインスリン初期分泌が低下していた。内因性のオキシトシンニューロンの活性化は必ずしも摂食抑制に作用するのではないこと、オキシトシンのサーカディアンリズムの変化はラットの活動量に影響しないことが分かった。また内因性にオキシトシンニューロンを活性化させるとインスリン分泌を抑制する可能性が示唆された。内因性のオキシトシンニューロンの活性化させた際と外因性にオキシトシン投与後した際の摂食行動や糖代謝の挙動は異なっていることが判明した。

研究成果の学術的意義や社会的意義

外因性のオキシトシン投与による摂食抑制効果はこれまで報告されているが、内因性にオキシトシンを活性化させた際の生体反応については不明であった。今回、化学遺伝学的手法を用いて内因性にオキシトシンを活性化させた際のラットの行動解明を通して、今後のオキシトシンニューロンの生理学的な解明の一助となりうる可能性があると考える。

報告書

(3件)
  • 2021 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2020 実施状況報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2022 2021

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 内因性オキシトシンニューロンの活性化はインスリン初期分泌能を低下させる2022

    • 著者名/発表者名
      園田 里美、吉村 充弘、岡田 洋右、上田 陽一、田中 良哉
    • 学会等名
      第95回日本内分泌学会学術総会
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
  • [学会発表] オキシトシン-hM3Dq-mCherryトランスジェニックラットにおける行動解析2021

    • 著者名/発表者名
      園田 里美、吉村 充弘、丸山 崇、岡田 洋右、上田 陽一、田中 良哉
    • 学会等名
      第94回日本内分泌学会学術総会
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書

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公開日: 2020-09-29   更新日: 2023-01-30  

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