研究課題/領域番号 |
20K22766
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0803:病理病態学、感染・免疫学およびその関連分野
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
松岡 祐子 愛媛大学, 医学部附属病院, 助教 (10879711)
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研究期間 (年度) |
2020-09-11 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | T細胞 / 養子免疫療法 / T細胞老化 / 腫瘍免疫 / T 細胞老化 / CAR-T / 細胞老化 / Gfi1 / T細胞養子免疫療法 |
研究開始時の研究の概要 |
近年、がん治療の選択肢としてT 細胞養子免疫療法が注目されている。T 細胞養子免疫療法では、患者から得たT 細胞 をin vitroで活性化・増殖させ、場合によっては遺伝子操作を行い体内に戻すため、長期間の細胞培養が必須である。一方で、長期間の培養により、T細胞に細胞老化が誘導され、それにより、移入したT細胞が生体内で十分に抗腫瘍効果が発揮されないことが問題となっている。本研究では、老化T 細胞特異的マーカーを同定するとともに、老化T 細胞の選択的な除去法を開発することでこの問題の解決を目指す。最終的には、生体内で高い抗腫瘍活性を発揮するCAR-T細胞を作製するための新規方法論を確立する。
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研究成果の概要 |
T細胞養子免疫療法では生体外での長期間の培養が必要であり、場合によっては遺伝子操作も加えられるため、一部のT細胞でT細胞老化が誘導され生体内で十分な抗腫瘍効果を発揮できないことが問題となっている。そこで本研究では老化T細胞の生存に関与するGfi1を標的に老化T細胞を除去する抗腫瘍効果増強法の確立を試みた。しかしながらGfi1の発現を抑制すると抗腫瘍活性は低下傾向にあった。そのためGfi1を標的とした老化T細胞除去では抗腫瘍活性の増強は見込めなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
申請者の所属する研究室ではこれまでに転写抑制因子Gfi1が老化T細胞の生存に必須であることを見出しているが、本研究遂行により新たにGfi1が腫瘍局所のようなIL-2非存在下、もしくは低濃度条件下において、老化T細胞以外のT細胞の生存にも関与していることを明らかにした。
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