研究課題/領域番号 |
20K22866
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0902:内科学一般およびその関連分野
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
七尾 道子 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (40876091)
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研究期間 (年度) |
2020-09-11 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 血管老化 / 慢性炎症 / フレイル / サルコペニア / エストロゲン / 漢方薬 / 腹部大動脈瘤 / 卵巣摘出 / 血管炎症 / 大動脈瘤 / 老化関連疾患 / フレイル予防 |
研究開始時の研究の概要 |
女性では、更年期以降のエストロゲン減少によってサルコペニアや心血管病、骨粗鬆症などの発症リスクが高まり、フレイルになりやすいことが報告されている。これまでエストロゲンの臓器保護作用は多数報告されているが、発がん作用などの副作用から更年期症状に対する短期的使用を除けば閉経後女性に対するエストロゲン補充療法は推奨されていない。また、フレイルに対するエストロゲンの効果についてもほとんどわかっていない。本研究はエストロゲン様作用を有する漢方薬に注目し、特に、補剤に含まれる生薬である人参、芍薬、当帰がフレイル関連臓器(血管、筋肉など)の老化および機能低下を抑制する作用とその機序を解明することを目指す。
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研究成果の概要 |
血管・筋肉老化の発症におけるエストロゲン(E2)の作用と慢性炎症の関与について検討した。 メスマウスに卵巣摘出による女性ホルモン欠乏惹起後に腹部大動瘤(AAA)を誘導した。卵巣摘出+AAA誘導によって大動脈瘤の形成が進行し、炎症性マクロファージが中膜から外膜に浸潤した。大動脈RNA解析では炎症性サイトカインであるIL-6,IL-1βの発現が上昇した。これらの変化はE2補充により抑制された。また、卵巣摘出により筋重量と握力が低下した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
女性では、更年期以降のエストロゲン減少によってサルコペニアや心血管病などの発症リスクが高まり、フレイルになりやすいことが報告されている。近年、慢性炎症を基盤に細胞や臓器の老化及び機能低下が引き起こされることが報告されている。本研究では、マウスモデルにおいて女性ホルモン欠如を惹起し、血管炎症が血管老化ならびに筋肉の老化・機能低下に及ぼす影響を検討した。女性ではエストロゲン分泌の低下が全身の炎症を惹起し、血管老化やサルコペニアを介してフレイルに繋がるという機序がわかれば、新たなフレイル予防策の提案が可能となる。
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