研究課題/領域番号 |
20K22868
|
研究種目 |
研究活動スタート支援
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0902:内科学一般およびその関連分野
|
研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
森丘 千夏子 東京医科歯科大学, 医学部附属病院, 助教 (50796191)
|
研究期間 (年度) |
2020-09-11 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | 臍帯由来間葉系幹細胞 / 胎児発育遅延児 / 生活習慣病 / 胎児プログラミング / UCMSC / 低出生体重児 / 子宮内発育遅延児 / バイオマーカー |
研究開始時の研究の概要 |
低出生体重児とくに子宮内発育遅延児では生活習慣病発症リスクが高く、その発症機序として低栄養などの子宮内環境が胎児の遺伝子発現制御系を変化させその後の生活習慣などの負荷によって生活習慣病を発症すると考えられている。現在出生後早期から利用できる将来的な生活習慣病リスク予測のバイオマーカーは存在しないため適切な介入を行うことは困難である。本研究では、子宮内環境による臍帯由来間葉系幹細胞の遺伝子発現制御系の変化および児の予後との関連を検討することにより、出生後早期から利用できる生活習慣病リスク予測のバイオマーカーを同定することを目的とする。さらに子宮内発育遅延児における生活習慣病発症機序解明を目指す。
|
研究成果の概要 |
胎児発育遅延は生後の生活習慣病の発症リスクを上げる因子である。早産及び胎児発育遅延(SGA)それぞれの有無4群からなるの新生児より樹立した臍帯由来間葉系幹細胞のトランスクリプトーム解析を行った。早産SGAにおいてmuscle structure development、heart development、renal system development、Vascular Diseases、Weight Gain、Muscle damageなどの病態に関与する遺伝子の発現亢進が確認され、UCMSCs解析が疾病発症の有力なモデルとなる可能性が示された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
生活習慣病の発症リスクを上げる因子に胎児発育遅延児があげられる。しかし発育遅延の発症する時期や程度による特徴が不明であり、またその病態も不明である。我々は早産(在胎32週以下)及びSGA(出生体重10%tile未満)の臍帯由来間葉系幹細胞のトランスクリプトーム解析を行い、子宮内胎児発育不全による胎児プログラミングが胎生期の時期よって異なる可能性を示した。また早産の子宮内発育遅延児において正期産の子宮内発育遅延児より生活習慣病に関わる遺伝子の発現が上昇していることを示した。今後さらに解析をひろげ、生活習慣病の予防や早期介入に寄与できると考えている。
|