研究課題/領域番号 |
20K22878
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0902:内科学一般およびその関連分野
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
星山 禎 熊本大学, 病院, 特任講師 (70885590)
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研究期間 (年度) |
2020-09-11 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 心房細動 / アルコール / ALDH2 / カテーテルアブレーション / 不整脈 |
研究開始時の研究の概要 |
多施設共同研究(熊本大学病院、宮崎市郡医師会病院、熊本中央病院)とし、対象患者は心房細動に対する初回のカテーテルアブレーションを施行する400名とする。一年目で患者の登録を行い、治療後12か月後の再発の有無を評価する。再発症例に対しては再度カテーテルアブレーションを行う。その際にALDH2欠損の有無、飲酒歴、初回アブレーションで施行した肺静脈隔離が完成しているかどうか、心房の基質変化の有無、肺静脈以外の心房細動起源の有無といった各種観察項目を検討する。多変量解析を行い、どの因子が心房細動再発に寄与したのかを検討する。
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研究成果の概要 |
本研究はALDH2遺伝子と心房細動に対するカテーテルアブレーションの再発率との関係を検討する研究である。 研究期間内において本院も含めた三施設による多施設前向き観察研究とする方針とし研究を開始した。患者登録終了後、そしてフォローアップデータの集計が終了次第、成果発表を予定している。 また本研究を実施するにあたり、ALDH2遺伝子と心房細動発症率の関係性を調査し、飲酒習慣のあるALDH2遺伝子変異をもった患者は飲酒習慣のある遺伝子変異のない患者と比較して、より関連が深いことが判明し、論文発表に至った(JACC: Asia 2022:2:62-70)。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
研究期間内においてALDH2遺伝子変異型アレルのみでは心房細動との関連は明らかでなかったものの、飲酒習慣を持ったALDH2遺伝子変異型アレル保有者は、より心房細動との関連が高いことが明らかとなった。ただし、サブ解析を行うと若年者(50歳未満)においては解析結果から関連性は明らかとなっておらず、本遺伝子変異保有者は継続的で多年的な飲酒習慣の影響により心房細動を発症してしまっている可能性が高いと思われる。以上より特に、本遺伝子保有者はアルコール摂取を控えることで心房細動発症率を減少させる可能性があると思われる。
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