研究課題/領域番号 |
20K22881
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0902:内科学一般およびその関連分野
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研究機関 | 京都府立医科大学 |
研究代表者 |
岡村 拓郎 京都府立医科大学, 医学部附属病院, 専攻医 (00885163)
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研究期間 (年度) |
2020-09-11 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 発酵食品 / 腸内細菌 / ショットガンメタゲノム解析 / メタボローム解析 / マルチオミクス解析 / 糖代謝 |
研究開始時の研究の概要 |
食習慣の欧米化(脂質・ショ糖の過剰摂取)によって引き起こされる腸内細菌の乱れ(Dysbiosis)や内臓脂肪組織の慢性炎症は糖尿病の成因の一つである。申請者はマウスモデルを用いた先行研究によって発酵食品がDysbiosisを調節し、内臓脂肪組織の自然免疫機能を抗炎症性に切り替えることで糖・脂質代謝および改善させることを明らかにした。本研究ではショットガンメタゲノム解析とメタボローム解析から得られた包括的データを統合的に解析することで、発酵食品の標的腸内細菌・腸内代謝産物を同定する。これにより発酵食品の“腸―内臓脂肪連関”による抗炎症作用を明らかにする。
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研究成果の概要 |
食習慣の欧米化(脂質・ショ糖の過剰摂取)によって引き起こされる腸内細菌の乱れ(Dysbiosis)や内臓脂肪組織の慢性炎症は糖尿病の成因の一つである。本研究では欧米化食を模した高脂肪高ショ糖食を野生型マウスに投与し、発酵食品の代表として味噌を追加投与することで耐糖能障害を始めとした代謝障害の改善を明らかにしただけでなく、腸内では短鎖脂肪酸が増加し、腸内細菌叢解析では短鎖脂肪酸の生成に関与するAlloprevotella属を含むPrevotellaceae科やChristensenellaceae科が増加していた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
欧米化している食習慣によるDysbiosisと内臓脂肪組織の慢性炎症、ならびにわが国の伝統的な発酵食によるDysbiosisの改善と抗炎症作用において、機構の中心となる腸内細菌・メタボライトをマルチオミクス解析により同定した。糖尿病発症予防の観点から日本の伝統的食文化としての和食の医学的価値を創造し、和食への回帰を医学的に提案することが可能となる。
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