研究課題/領域番号 |
20K22886
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0902:内科学一般およびその関連分野
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研究機関 | 大阪医科薬科大学 |
研究代表者 |
藤井 裕子 大阪医科薬科大学, 医学部, 助教 (90878472)
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研究期間 (年度) |
2020-09-11 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 微小変化型ネフローゼ症候群 / ミトコンドリア / 小児 / 酸化ストレス |
研究開始時の研究の概要 |
微小変化型ネフローゼ症候群(MCNS) は、後天性に蛋白尿をきたす小児疾患としては最も患者数が多く、高度蛋白尿と低アルブミン血症をきたす原因不明の疾患である。再発と寛解を繰り返すことが多いが、再発リスクは予測できない。近年、ミトコンドリア障害は、様々な疾患への関与が示されているが、MCNSのミトコンドリア障害の関与については、あまり研究されてこなかった。本研究は、MCNSのモデルラットであるピューロマイシン腎症ラットを用いて、MCNSの病勢とミトコンドリア障害の関連性を明らかにすることを試みるものである。
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研究成果の概要 |
近年、種々の腎臓疾患と細胞小器官であるミトコンドリアの関連が示されてきた。しかしながら、小児のネフローゼ症候群の原因として最も多い微小変化型ネフローゼ症候群とミトコンドリア障害の関連については、明らかではなかったため検討した。微小変化型ネフローゼ症候群モデルラットにおいて、腎糸球体のミトコンドリア障害や脂質化酸化障害が増加すると尿蛋白量が増加することを示した。腎糸球体のミトコンドリア機能障害は、微小変化型ネフローゼ症候群の病態と密接な関係がある可能性がある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
微小変化型ネフローゼ症候群の病態にミトコンドリアが密接に関連している可能性が示された。したがって、微小変化型ネフローゼ症候群においても、ミトコンドリアをターゲットとした治療薬が治療選択肢となりうる。また、ミトコンドリア障害を評価することで、今後の再発予後や加療の見通しの一助とすることができ、早期の病勢把握が可能となれば、個々の患児の病勢に合わせた最適な治療が実現できると考えられる。
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