研究課題/領域番号 |
20K22923
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0903:器官システム内科学およびその関連分野
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研究機関 | 大阪公立大学 (2022) 大阪市立大学 (2020-2021) |
研究代表者 |
大塚 憲一郎 大阪公立大学, 大学院医学研究科, 講師 (60726074)
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研究期間 (年度) |
2020-09-11 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 動脈硬化 / コラーゲン / 細胞外マトリックス / 心筋梗塞 / 炎症 / 線維化 / 偏光 / 光干渉断層法 / 動脈硬化症 / 新規血管内イメージング / 複屈折 / 冠動脈プラークイメージング / 偏光測定 / OCT / 不安定プラーク / マクロファージ / 急性冠症候群 / 血管リモデリング |
研究開始時の研究の概要 |
急性心筋梗塞は冠動脈プラークの不安定化により発症する。しかし、冠動脈壁コラーゲン組織の改変が生体内でどのようにプラーク不安定化に影響しているかは未解明である。偏光測定光干渉断層法は、光干渉断層法による構造的観察に加え、組織の偏光特性を測定することでコラーゲン性状を観察できるイメージング技術である。本研究では冠動脈疾患を有する患者にカテーテル型偏光測定光干渉断層法を施行し、冠動脈プラークコラーゲンの特性と3次元構造を解明し、プラーク不安定化におけるコラーゲン組織改変の意義を解明する。本研究により、コラーゲン性状を指標とした新規治療戦略の確立に繋げたい。
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研究成果の概要 |
PS-OCTコンソールを導入し、大阪公立大学医学部附属病院に設置した。倫理委員会の承認後、冠動脈インターベンションを行う患者を対象とし、慢性冠症候群患者(n=6)と急性冠症候群(n=5)患者を登録した。プラーク破綻やびらんによる血栓、血管内皮の治癒過程をと考えられる層状プラークについて、複屈折の差異を観察した。急性冠症候群患者の責任病変の複屈折は、慢性冠症候群患者の複屈折と比較して低いことから、細胞外マトリックス性状の差異が示唆された。今後さらに、症例数を増やし、追跡症例の画像解析を行なう予定である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、臨床的血管内イメージングと分子生物学的手法を組み合わせ、コラーゲンリモデリングを標的としたプラーク不安定化の病態マーカーと新規治療法を開発につながる。
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