研究課題/領域番号 |
20K22928
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0903:器官システム内科学およびその関連分野
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
安武 秀記 大阪大学, 医学系研究科, 特任研究員 (60748515)
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研究期間 (年度) |
2020-09-11 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | デュシェンヌ型筋ジストロフィー / 疾患iPS細胞 / 心筋症 |
研究開始時の研究の概要 |
デュシェンヌ型筋ジストロフィー(DMD)はジストロフィン蛋白が欠損し発症するX染色体連鎖疾患である。DMDの症状は主に骨格筋障害であり、心筋障害や中枢神経障害など様々な機能障害を伴う。しかし、これらのDMDの病態の進展機序は未だ不明である。本研究ではDMD心筋症の進展機序に心筋細胞の増殖・再生が関与していると仮説を立て、DMD心筋症の病態を明らかにし、治療法の開発に繋げていくことを目的とする。
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研究成果の概要 |
DMD患者由来分化誘導iPS心筋及びジストロフィンを修復したゲノム編集分化誘導iPS心筋を用いて心筋の増殖・再生のメカニズムを検証した。本研究ではDMD患者由来分化誘導iPS心筋の増殖能の低下にYAPシグナルとジストロフィンがアンカリングするアクチンストレスファイバーが関与していることを示した。また増殖シグナルとしてNEK9を同定し、ジストロフィンアイタイプDp71がNEK9の発現に関与していることを示唆した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
DMD患者においてDMD心筋症による心不全が主な死因である。DMD心筋症に対しACE阻害剤やβ遮断薬などの薬物治療が存在するが、その効果は限定的であり、DMD心筋症に対する新たな治療法の開発が求められる。今回DMD患者由来iPS細胞を用いてDMD心筋症の進展機序に心筋の再生が関与することを提唱し、DMD心筋症に対する新たな治療法の開発に有用な知見が得られた。
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