研究課題/領域番号 |
20K23014
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0907:口腔科学およびその関連分野
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
田中 志典 東北大学, 大学病院, 講師 (60637958)
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研究期間 (年度) |
2020-09-11 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 制御性 T 細胞 / 樹状細胞 / 活性型ビタミン D3 / 皮膚免疫 / 制御性T細胞 / 活性型ビタミンD3 |
研究開始時の研究の概要 |
制御性 T 細胞(Treg)は自己に対する免疫応答や、常在細菌叢などの無害な非自己に対する過剰な免疫応答を抑制する重要な働きをもつ。そのため、Treg の機能障害は自己免疫疾患や、外界とのバリア面である皮膚や腸管粘膜の炎症を引き起こす。他方、Treg を増強する治療戦略は自己免疫疾患や炎症性疾患に有効である。本研究では新規 Treg 療法として皮膚へ活性型ビタミン D3 を塗布する方法を開発する。
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研究成果の概要 |
制御性 T 細胞(Treg)は過剰な免疫応答を抑制する働きをもち、Treg を増強する治療戦略は自己免疫疾患や炎症性疾患に有効である。本研究は、皮膚に活性型ビタミン D3 を塗布することにより全身性に Treg を増殖させる手法について、その Treg 増殖機構の解明を目指した。皮膚への活性型ビタミン D3 塗布は TSLP と呼ばれるサイトカインを産生誘導するが、TSLP は皮膚の特定の樹状細胞サブセットを刺激し、皮膚所属リンパ節で Treg 増殖を促進するという機序が明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
Treg 増殖を促進し過剰な免疫応答を抑制する治療法としては、慢性移植片対宿主病(GVHD)に対する低用量 IL-2 療法が代表的である。皮膚への活性型ビタミン D3 塗布による Treg 増殖誘導法は、皮膚を利用して全身の免疫バランスを調節するという新しい発想に基づいており、低用量 IL-2 ほど強力ではないものの、簡便かつ安価である。本研究はその臨床応用に向け、マウスモデルで Treg 増殖機構を明らかにしたものである。
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