研究課題/領域番号 |
20K23051
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0907:口腔科学およびその関連分野
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
市村 典久 名古屋大学, 医学部附属病院, 助教 (90770280)
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研究期間 (年度) |
2020-09-11 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | エピゲノム / TUG1 / 口腔癌 / エピゲノム機構 / エピゲノム異常 |
研究開始時の研究の概要 |
Taurine up-regulated1 (TUG1)は複数の癌種で制御異常を認める長鎖非翻訳RNAであるが、口腔癌における機能は不明な点が多い。研究代表者はTUG1が口腔癌組織で高発現を認めること、TUG1のknock downにより癌細胞の増殖・遊走能が著しく減少することを既に確認しており、TUG1が口腔癌の発生・進展において、ゲノムとエピゲノムを繋ぐKey moleculeであると考えた。本研究は、動物実験や臨床検体による詳細な解析を加えることで、口腔癌に対するTUG1の抗腫瘍効果を明らかにし、新規治療法の開発へと繋げることを目的とする。
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研究成果の概要 |
多くの癌では遺伝子変異などのゲノム異常やエピゲノム異常が蓄積して癌の病態形成に寄与している。特にエピゲノム異常は癌治療を考えるうえで重要な標的となる。Taurine up-regulated1 (TUG1)は複数の癌種で制御異常を認める長鎖非翻訳RNA(lncRNA)であるが、口腔癌における機能は不明な点が多い。本研究では口腔がん細胞株および公共データベースを利用した詳細な解析を行い、TUG1が口腔癌においてoncogenicとしての機能を有することを見出した。今後本研究をさらに発展させることで、TUG1が口腔癌の新規治療標的となり得る可能性が期待できる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
希少癌に分類される口腔癌はドライバー遺伝子変異がなく、有効な治療標的の同定および新規治療法の開発が喫緊の課題となっていた。本研究を通して、TUG1が口腔癌においてoncogenicとしての機能を有することが明らかとなった。今後さらに詳細な解析を進めることで、口腔癌の新規治療標的としての可能性が期待できる。
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