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免疫受容活性化チロシンモチーフを有する新規分子の骨代謝と矯正学的歯の移動への作用

研究課題

研究課題/領域番号 20K23069
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0907:口腔科学およびその関連分野
研究機関東北大学

研究代表者

小川 紗衣香  東北大学, 大学病院, 医員 (60882397)

研究期間 (年度) 2020-09-11 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワード細胞内シグナリング / 破骨細胞
研究開始時の研究の概要

ITAM を有するアダプター分子は、破骨細胞の分化において、NFATc1の活性化に必要なカルシウムシグナルの誘導に必要であることが報告された(Koga et al., Nature 2004)。また、c-myc 誘導のシグナル伝達制御や細胞増殖に関わる分子としてITAM を有するSTAM が同定されている(Takeshita et al.Immunity 1997)。申請者は、このITAM を有するSTAM が破骨細胞形成に必要な新規アダプター分子になる可能性があると考え、本研究では、STAM 分子の破骨細胞形成に関わる役割および矯正学的歯の移動への影響を解明する。

研究成果の概要

現在までにITAMが破骨細胞分化に必須であることが報告されている。また、ITAMを持つSTAMは、細胞増殖シグナルに関与する機能分子であることが明らかにされている。これまでに、野生型マウスから作製した破骨細胞前駆細胞にSTAM1分子を過剰発現させると、破骨細胞新生が促進されることが確認している。さらに、破骨細胞前駆細胞において、STAM1をノックダウンすると、破骨細胞形成が抑制されることが確認した。破骨細胞前駆細胞にRANKL刺激を行うとMAPKs(ERK、JNK、p38)のリン酸化が起こることを確認した。さらにNFk-Bがリン酸化し、核内へ移行することも確認した。

研究成果の学術的意義や社会的意義

病的な骨破壊を起こす疾患である歯周病、関節リウマチ、骨粗鬆症などでは、破骨細胞により骨吸収が誘導される。このため、破骨細胞の分化・活性化のメカニズムを明らかにすることは、骨疾患の病態の理解や治療のために非常に重要である。破骨細胞形成には、カルシウムシグナリングが必須と言われ、ITAMを有するDAP12またはFcRγを介してのシグナル伝達が重要であることが報告されているが、まだ、詳細は分かっていない。本研究では、破骨細胞形成を誘導する細胞内シグナル伝達を明らかにすることで、破骨細胞形成制御の解明し、吸収を伴う疾患の治療や予防につながると考えている。

報告書

(3件)
  • 2021 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2020 実施状況報告書

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公開日: 2020-09-29   更新日: 2023-12-25  

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