研究課題/領域番号 |
20K23104
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0907:口腔科学およびその関連分野
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研究機関 | 新潟大学 (2021) 大阪大学 (2020) |
研究代表者 |
外園 真規 新潟大学, 医歯学総合研究科, 助教 (00876675)
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研究期間 (年度) |
2020-09-11 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | デンタルバイオフィルム / 睡眠 / 細菌叢 / 16S rRNA / 共焦点レーザー顕微鏡 / リアルタイムPCR |
研究開始時の研究の概要 |
う蝕や歯周病の予防のためには就寝前の口腔ケアが効果的であると一般的に考えられている。しかし、その理論的根拠は唾液中の細菌数が睡眠中に急激に増加するという古典的な研究報告であり、疾患の原因であるデンタルバイオフィルムを評価したものではない。本申請研究では、申請者が所属する研究グループで開発したin situモデルを用いて、口腔内実験を行い、睡眠時と覚醒時におけるデンタルバイオフィルムの形成を「量」と「質」の両面から測定し、実態を理解することで、科学的に効果的な口腔ケアの確立を目指す。
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研究成果の概要 |
本研究では,効果的な口腔ケアの介入時期を探求する一環として,口腔内で実験的にデンタルバイオフィルムを作製することができるin situデンタルバイオフィルムモデルを用いて,睡眠がデンタルバイオフィルム構成細菌数に与える影響を定量的に測定するとともに,睡眠がデンタルバイオフィルムの構造および細菌叢に与える影響に関しても包括的に解析した。 デンタルバイオフィルム構成細菌数は睡眠により変化しないが,睡眠後にはPrevotella属などの偏性嫌気性細菌の割合が高くなること,および睡眠中は菌体外多糖の産生が低下することが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
う蝕や歯周病の原因となるデンタルバイオフィルム(プラーク)を構成する細菌は就寝中に急激に増加すると予想されてきた。しかし、本研究で就寝中のデンタルバイオフィルム構成細菌数の増加率は起床時と差は認められなかった。一方で、デンタルバイオフィルムを構成している細菌の種類の割合が変化していることが明らかとなった。この結果は、口腔ケアに対して新たな知見を与える可能性がある。
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