研究課題/領域番号 |
20K23115
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0907:口腔科学およびその関連分野
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
糸山 知宏 九州大学, 大学病院, 助教 (50884433)
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研究期間 (年度) |
2020-09-11 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | シュワン細胞 / 歯根膜 / 歯周組織再生 |
研究開始時の研究の概要 |
重度の歯周炎や外傷等により歯周組織に重篤な傷害が生じた場合、骨および歯根膜組織を含む歯周組織の再生は困難となり、抜歯に至る可能性が高くなる。したがって、広範囲に喪失した歯周組織の再生を可能にする治療法の開発が待ち望まれている。これまでに申請者らは、末梢組織再生に重要な役割を果たすシュワン細胞が、傷害を受けた歯周組織に集簇すること、そしてシュワン細胞は、前骨芽細胞および歯根膜幹細胞の骨芽細胞分化を促進する因子を分泌することを報告している。そこで本研究では、このような因子を同定し、歯の長期保存が可能となる新規歯周組織再生療法を開発することを目的としている。
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研究成果の概要 |
重度の歯周炎や外傷等により傷害を受けた歯周組織では、歯の支持組織である歯槽骨吸収が進行して抜歯に至るケースも少なくない。広範囲に喪失した歯周組織を効率よく再生することができる治療法の開発が望まれている。申請者らは、シュワン細胞が傷害を受けた歯周組織に集簇すること、シュワン細胞株の培養上清が、歯根膜細胞株の培養上清と比較して、前骨芽細胞ならびに歯根膜幹細胞の骨芽細胞分化を有意に促進することを明らかにしており、この作用を有する因子は同定されていない。本研究では、YST-1 細胞の培養上清を用いてプロテオーム解析を行い、VGFが因子の第一候補として同定された。今後詳細な解析を行っていく。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
重度の歯周炎や外傷等により傷害を受けた歯周組織では、歯の支持組織である歯槽骨吸収が進行して抜歯に至るケースも少なくない。広範囲に喪失した歯周組織を効率よく再生することができる治療法の開発が望まれている。本研究では、前骨芽細胞および歯根膜幹細胞を骨芽細胞に誘導する因子の同定を目的とし、新たな歯周組織を再生する治療法の開発につながる知見を得ることが学術的および社会的意義である。
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