研究課題/領域番号 |
20K23168
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0908:社会医学、看護学およびその関連分野
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
猪俣 明恵 順天堂大学, 医学部, 非常勤助教 (70876680)
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研究期間 (年度) |
2020-09-11 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | ドライアイ / モバイルヘルス / 層別化 / 予防医療 / 予測医療 / 個別化医療 / 参加型医療 / 多様性 / ビックデータ |
研究開始時の研究の概要 |
ドライアイは本邦で2,000万人以上が罹患する最も多い眼疾患で、超高齢社会、デジタル作業の増加等により今後も増加が予想される。ドライアイの問題は、眼不快感、眼乾燥感などの多様な症状による視覚の質低下や、作業効率の低下による経済損失である。そのため、ドライアイの発症や重症化を未然に防ぐ予防医療や個別化医療が重要であるが、ドライアイの自覚症状は、多岐にわたり、不定愁訴とされ治療が行われないまま見逃される場合もあった。そこで、スマートフォンアプリケーションを活用し、個々人のドライアイ症状に関するビッグデータを収集し、多様な自覚症状の層別化によるドライアイ診療の向上と個別化医療への基盤を構築する。
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研究成果の概要 |
ドライアイは2,000万人以上が罹患する最も多い眼疾患であり、今後も増加が予想される。しかし、ドライアイの自覚症状は、乾燥感のみならず、羞明、眼精疲労、視力の低下など多岐にわたるため、不定愁訴とされ治療が行われないまま見逃される場合もあった。 本研究では、ドライアイ研究用スマホアプリから個々人のドライアイの自覚症状と環境因子・生活習慣・宿主因子等のドライアイと関連する医療ビッグデータを継続的に収集し、ドライアイの多様な自覚症状の層別化と、層別化された各クラスターの特徴を解明した。その結果、ドライアイの多様な症状は7つのクラスターに層別化され、各クラスター毎の特徴や関連因子が明らかにになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ドライアイに関する疫学的研究の多くは、老年者や病院受診者が対象となっており、若年層のデータの取得は比較的難しく、十分な個々人の多様性を検討できるデータ収集は難しかった。この課題に対してスマホアプリを用いた研究は、その簡便性から若年者データも幅広く収集できる特性がある。さらに、患者中心かつ日常生活圏からドライアイの自覚症状や生活習慣情報を継続して医療ビッグデータとして蓄積できる点で独創的である。
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