研究課題/領域番号 |
20K23174
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0908:社会医学、看護学およびその関連分野
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研究機関 | 湘南鎌倉医療大学 |
研究代表者 |
高畑 香織 湘南鎌倉医療大学, 看護学部, 講師 (80818443)
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研究期間 (年度) |
2020-09-11 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 出産恐怖感 / 妊娠 / アロマセラピー / 精油 / 無作為化比較試験 / 産痛 / 分娩 / オキシトシン |
研究開始時の研究の概要 |
出産の恐怖感が強い妊婦では、睡眠障害や分娩時の医療介入が増加し、産後のメンタルヘルスにも影響を及ぼすことが報告されている。一方で、妊産婦にアロマセラピーを行うことで、不安感や分娩時の疼痛が軽減することが知られる。周産期の女性ではオキシトシンの感受性が高まることから、オキシトシンの分泌を促すとされる精油を用いたアロマセラピーを行うことで、不安感や疼痛の軽減が期待される。しかし、アロマセラピーによる出産恐怖感への効果を検証した研究はない。以上より、本研究では、妊娠後期からの継続したアロマセラピーによる、出産恐怖感に与える影響および研究手法の実行可能性を検討する。
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研究成果の概要 |
研究の目的は、妊娠後期からの継続したアロマセラピーによる、出産恐怖感に与える影響および研究の実行可能性を検討することである。簡便に出産恐怖感を測定する評価尺度としてFear of Birth Scale(FOBS)日本語版を作成した。パイロット無作為化比較試験への参加者は42名であり、うち介入群20名、対照群18名の合計38名がFAS解析の対象となった。FOBSは、2群で有意な差はなかった。しかし、介入群の群内比較において、介入開始時と介入1週間後を比較した結果、FOBSに有意な低下を認めた。有害事象の発生はなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
妊産婦へのケアとして補完代替医療であるアロマセラピーは広く利用されている。出産恐怖感へのアロマセラピーの効果を無作為化比較試験で検証することで、エビデンスレベルの高い知見を得ることは学術的意義がある。また、医療者でなくとも気軽に利用可能なアロマセラピーの効果を検証し、その知見を社会に還元することには意義がある。さらに、本研究で開発したFear of Birth Scale (FOBS)日本語版は、2項目で構成されていることから、臨床の医療者が簡便に出産恐怖感を評価するのに有用である。
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