研究課題/領域番号 |
20K23187
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0908:社会医学、看護学およびその関連分野
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
澤田 宇多子 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 助教 (60882412)
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研究期間 (年度) |
2020-09-11 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | オンラインCREW / シビリティ / 働き方の新しいスタイル / 職場のコミュニケーション / ソーシャル・キャピタル |
研究開始時の研究の概要 |
COVID-19の感染拡大防止のために提唱される「働き方の新しいスタイル」では、テレワークの急激な広がりに伴い、労働者同士の関係性やコミュニケーションが希薄になっている。職場の労働者間のコミュニケーションやサポートは労働者の心の健康と正の関連があるため、労働者間のコミュニケーションやサポートの状況に働きかけて労働者の心の健康を保持・増進する必要がある。本研究では、労働者のコミュニケーションの改善と促進を図ることで心身の健康を改善するプログラムであるCREWプログラムの、オンラインでの実施可能性と、オンラインCREWが労働者の心身の健康に関連したアウトカムに与える効果を検討することを目的とする。
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研究成果の概要 |
本研究では、職場の対人間のCivilityに働きかけ、労働者間のコミュニケーションを改善・促進し、労働者の心身の健康の増進を図る介入プログラムである、Civility, Respect, and Engagement in the Workplace プログラム(以下CREW)について、「働き方の新しいスタイル」に則して、オンラインCREWの開発(先行研究から要素抽出とヒアリング調査)と、単群の前後比較研究によって、オンラインCREWの実施可能性と労働者の心身に与える影響を検討した。その結果、オンラインCREWが日本の職場において実施可能であることと、労働者の心身に与える効果が明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の意義は、「働き方の新しいスタイル」に対応したオンラインCREWの開発と日本の職場において実施が可能であることを示した点にある。従来の対面形式が難しい現代の労働環境においても、労働者のコミュニケーション改善と心身の健康促進を図る方法となり得る。また、オンラインCREWが日本の職場で実施可能であり、労働者の精神的および身体的健康に影響を与えることを明らかにしたことにより、職場のメンタルヘルの向上に向けた具体的な取り組みの選択肢の一つとなり、企業・組織がオンライン形式でのメンタルヘルス向上に関するプログラム介入の検討の幅を広げたと考える。
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