研究課題/領域番号 |
20K23251
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0909:スポーツ科学、体育、健康科学およびその関連分野
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研究機関 | 清和大学 (2021) 筑波大学 (2020) |
研究代表者 |
大木 雄太 清和大学, 法学部, 講師 (20880959)
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研究期間 (年度) |
2020-09-11 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | スポーツ科学 / 注意 / 遠投 / 学習 / 内的焦点 / 外的焦点 / 初速 / 投射角 / 注意の焦点づけ / スポーツ心理学 / 運動学的変数 / 遠投運動 / 動作分析 |
研究開始時の研究の概要 |
心理学的要因である注意の焦点づけが遠投運動に対して影響を与えることが報告されている。しかし、実際の遠投動作にどのように反映されるのかについては十分な検討が行われていない。そこで本研究では、3次元的な動作分析を行うことにより、注意の焦点づけが遠投動作に与える影響を明らかにすることを目的とする。遠投運動の未熟練者および熟練者を対象に、遠投を行う際の注意の焦点づけに関して3つの条件(手首に注意を向ける、体幹に注意を向ける、ボールの軌道に注意を向ける)を設定し、遠投距離および遠投動作に与える影響について検討する。以上を通して、遠投運動のパフォーマンス発揮における注意の焦点づけの機能を提示する。
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研究成果の概要 |
本研究は、注意の焦点づけが遠投運動の学習に与える影響を明らかにすることを目的とした。21名の対象者がボールの遠投を課題とし、プレテスト、学習、ポストテストを行った。学習セッションでは、注意の焦点づけに関する3群(手首内的焦点群、体幹内的焦点群、外的焦点群)を設定した。その結果、遠投運動の学習においては外的焦点よりも内的焦点の方が効果的であることが明らかになった。一方、遠投運動のパフォーマンス発揮においては外的焦点が効果的であることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
注意の焦点づけが運動の学習およびパフォーマンスに与える影響について、これまで検討が不十分であった全身運動全力発揮課題の学習に関する検討を行った。その結果、遠投運動の学習においては自身の身体運動に注意を向けることが有効である一方で、遠投運動のパフォーマンス発揮においてはボールの軌道に注意を向けることが有効であるという、新たな知見を追加した。近年、青少年における遠投能力の低下が問題視されているが、本研究から得られた結果は、遠投運動のより良い学習の促進ならびにその指導を行う際の一助となることが期待される。
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