研究課題/領域番号 |
20K23259
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0909:スポーツ科学、体育、健康科学およびその関連分野
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研究機関 | 国際医療福祉大学 |
研究代表者 |
遠藤 佳章 国際医療福祉大学, 保健医療学部, 講師 (00882961)
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研究期間 (年度) |
2020-09-11 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 超音波画像診断装置 / 筋厚 / 動作自立度 / 体幹筋 / 寝たきり高齢入院患者 / 体幹筋機能 / 在院日数 / 筋厚・筋輝度 |
研究開始時の研究の概要 |
昨今、体幹筋機能が動作レベルに影響するとしている研究が数多く行われている.十分に動作レベルが回復していかないことには,在院日数の短縮は難しい.よって,本研究では,ある程度自立できる動作レベルを確保しつつ,在院日数短縮に向けた知見を得ていくことを目的として,在院日数および動的基本動作の自立度と各体幹筋機能の関係,筋内脂肪と在院日数および動作自立の可否の関係,筋力や体組成といった身体機能と各体幹筋機能の関係を明らかにしていく.
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研究実績の概要 |
本邦では在院日数の短縮が加速している.十分な動作レベルの回復,動作自立に向けての知見が非常に重要になってくる.リハビリの現場では,体幹筋機能が動作自立に非常に重要であるという知見があるが,どの体幹筋の萎縮がどの動作自立に影響するかは明らかになっていない.よって本研究では,動作によって,体幹筋の機能や筋力強化訓練方法を検討していく事とした.2022年度は以下を実行した. 1)体幹筋の機能を検討するために,健常成人26 名を対象として,超音波画像診断装置を用いて,安静臥位と立位3 条件(右足荷重20%,50%,80%)の各体幹筋厚を測定した.内腹斜筋は同側の荷重が増えると筋厚が増大すること,多裂筋,脊柱起立筋,内腹斜筋は臥位より立位で筋厚が増大することが示唆された.上記の内容を理学療法とちぎに論文投稿し,アクセプトされている. 2)体幹筋の筋力強化法方法を検討するために,健常成人31名を対象として,背臥位で股関節伸展運動を行うHeel Off exercise(HO-ex)とBird Dog exercise (BD-ex)を行っている際の各体幹筋厚を測定した.多裂筋・内腹斜筋の筋収縮を促すにはHO-exはBD-exより,有利であることと,HO-exはBD-exと同程度に腹横筋の筋収縮を促すことができることが示唆された.上記の内容を論文投稿中である. 3)寝たきり高齢入院患者を対象に,体幹筋厚と各身体パラメーターの測定を実施済みである.こちらは,現在データを整理中である.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
科研費を受給開始当初から,新型コロナウイルスの影響により,測定実施場所である病院への出入りが難しい時期があり,時間・環境の調整が難航してしまった.よって,研究計画を一部変更した.対象に健常成人も追加して,体幹筋の機能や筋力強化方法を測定し,検討することとした.健常成人を対象に測定したものはすべてデータをまとめ,1件は現在論文投稿しアクセプト済み,もう1件は投稿中である.病院患者を対象としたものに関しては,現在データを整理,論文投稿や学会発表を検討中である.
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今後の研究の推進方策 |
寝たきり高齢入院患者の測定データをまとめ,論文投稿や学会発表など検討していく. 現在、健常成人を対象とした体幹筋の筋力強化法方法についての内容をまとめている段階である. 今後、英文校正,論文投稿を行っていく予定である. 上記内容完了後に本研究を終了する予定である.
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