研究課題/領域番号 |
20K23267
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0909:スポーツ科学、体育、健康科学およびその関連分野
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
井上 和哉 早稲田大学, 人間科学学術院, 助教 (60880383)
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研究期間 (年度) |
2020-09-11 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | イップス / アクセプタンス&コミットメント・セラピー / 認知行動療法 / スポーツ / 体験の回避 / 認知的フュージョン / 心理的柔軟性 / パフォーマンス / 野球 / 価値 / アクセプタンス & コミットメント・セラピー |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、若年齢層の運動競技者におけるイップスに対して、最新の認知行動療法であるアクセプタンス&コミットメント・セラピー(ACT)の有効性を検討し、ACTを用いたイップスの心理的支援プログラムの確立に向けた研究を行う。 具体的には、①調査研究によって、ACTが扱う心理的変数とイップス症状の関連を明らかにする。②イップスを抱える者に対するACTの効果検証を行う。本研究では、主に野球の送球イップスに焦点を当てる。
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研究成果の概要 |
本研究は、日本の中学生から高校生の野球経験者292名(平均年齢=23.15, SD=7.53)を対象に調査研究を行った。調査の結果、送球ミスをしないでおこうとする考えの強さ、思考へのとらわれの強さ、監督やコーチ、チームメイトからミスを責められる程度がイップス症状を強めていることが明らかとなった。本研究結果から、思考へのとらわれを弱めることや、コーチや監督の指導方法の変更によって、イップス症状の弱めることができる可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
イップスに対して、理論に基づいた具体的な支援方法は存在していない。そのような中で、本研究では、認知行動療法のAcceptance and Commitment Therapy: ACTの理論に基づき、イップスの改善に必要な要素をデータによって明らかにしている。本研究課題によって、イップスに悩む方への具体的な支援方法に繋がる結果が得られているため、学術的にも社会的にも非常に意義が大きいと考えられる。
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