研究課題/領域番号 |
20K23283
|
研究種目 |
研究活動スタート支援
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0909:スポーツ科学、体育、健康科学およびその関連分野
|
研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
藤田 諒 筑波大学, 医学医療系, 助教 (60770435)
|
研究期間 (年度) |
2020-09-11 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | 骨格筋幹細胞 / 骨格筋 / 細胞移植 / 幹細胞ニッシェ / 遺伝性筋疾患 / サルコペニア / 筋ジストロフィー / 筋再生 / シングルセル解析 / 幹細胞移植 / 微小環境 / 放射線 |
研究開始時の研究の概要 |
骨格筋の可塑性を制御する骨格筋幹細胞は生体内で唯一骨格筋線維を再生できる幹細胞であることからサルコペニアや筋ジストロフィーなどの筋疾患への細胞治療が高く期待されている。しかし移植効率の低さから治療効果は現在までのところ得られていない。本研究は幹細胞移植をされるレシピエント側の移植環境に着目し、どのような移植環境が幹細胞の生着に重要かを細胞・分子レベルで解き明かすことを目的とする。本研究成果は筋疾患等への細胞治療に向けて、新たなアプローチを提供する。
|
研究成果の概要 |
本研究では、骨格筋幹細胞の移植効率を向上させるため、その微小環境(ニッシェ)に焦点を当てました。骨格筋幹細胞は筋再生に不可欠で、サルコペニア(加齢による筋力低下)や筋ジストロフィー(遺伝性筋疾患)の治療に期待されています。しかし、移植効率の低さが課題です。本研究では、骨格筋幹細胞の維持に重要な因子GPR116を特定しました。GPR116の欠損により、幹細胞の数が減少し、休止期を維持する能力が低下することが判明しました。この成果は、新しい治療法の開発に貢献し、将来的には筋疾患の治療に役立つことが期待されます
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、骨格筋幹細胞の移植効率向上を目指し、骨格筋幹細胞の微小環境(ニッシェ)に注目しました。骨格筋幹細胞は筋肉の再生に重要で、加齢による筋力低下(サルコペニア)や遺伝性筋疾患(筋ジストロフィー)の治療に役立つと期待されています。研究の結果、GPR116という因子が骨格筋幹細胞の維持に重要であることを発見しました。骨格筋幹細胞のGPR116が欠けると、微小環境との相互作用が低下し、その結果幹細胞の数が減少し、休眠状態を保つ力が弱まります。この分子の発見により、骨格筋幹細胞のGPR116の発現を保つための微小環境を整えることで、より効果的な幹細胞移植を目指せると考えます。
|