研究課題/領域番号 |
20K23296
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0909:スポーツ科学、体育、健康科学およびその関連分野
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研究機関 | 大阪体育大学 (2021-2023) 日本体育大学 (2020) |
研究代表者 |
田中 良 大阪体育大学, 体育学部, 講師 (50884657)
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研究期間 (年度) |
2020-09-11 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 小学生 / 中学生 / 教室 / 身体活動 / 疲労 / 子ども / 立位活動 / 普通教室 / 疲労自覚症状 |
研究開始時の研究の概要 |
我が国では,3人に1人の子どもが疲労を訴えている.授業に「立位活動」を組み込むことは,疲労感の問題を解決へと向かわせる.申請者は,立位活動を組み込む授業を限られた年齢の子どもを対象として検証し,効果を報告してきた.現段階では,どの年齢の子どもでも効果が得られるか,得られるなら立位活動の至適量はどの程度かは明らかでない.本研究では,複数学年を対象として,立位活動量もクラスごとに設定し,授業中に「立ち上がる」ことが疲労感を軽減するか否かを検討する.
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研究成果の概要 |
3人に1人の子どもが疲労を抱えている現状を踏まえて,本研究では,立位活動(立位での音読,話し合い等)を意図的に授業へ組み込むことが小学生の疲労感を軽減するか,どのような立位活動が疲労感の軽減に有効かを検証した.その結果,座学の授業に立位活動を組み込んでも小学生の疲労感は軽減しなかった.中学生の疲労感は,立位活動の内容が学習と関係するものであっても,ストレッチであっても軽減した.座学の授業中に立位活動を組み込むことは,「授業中に動きたい」との子どものニーズに応えつつ,疲労感を軽減できる方策となることが明らかとなった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果は,1990年頃から長く置き去りにされてきた子どもの疲労感を解決する方策を学校現場へ提案することに繋がった.小学生では疲労感の軽減が確認されなかったが,「授業中に動きたい」とのニーズは小中学生ともに確認され,疲労感軽減以外の視点からも立位活動の組み込みが求められることを明らかにできた.子どものニーズに応えつつ,疲労感を軽減する“学校中の教諭が様々な授業で実施する取り組み”を提案した本研究の意義は広く学校現場に還元できるものであると考える.
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