研究課題/領域番号 |
20K23310
|
研究種目 |
研究活動スタート支援
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0909:スポーツ科学、体育、健康科学およびその関連分野
|
研究機関 | 独立行政法人日本スポーツ振興センター国立スポーツ科学センター |
研究代表者 |
図子 あまね 独立行政法人日本スポーツ振興センター国立スポーツ科学センター, スポーツ科学部, 契約研究員 (70878173)
|
研究期間 (年度) |
2020-09-11 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | 下肢筋力・パワー / 関節力学量 / 測定評価 / 評価診断 |
研究開始時の研究の概要 |
これまで、リバウンドジャンプによる下肢筋力パワー発揮能力の評価法の開発は男性アスリートを対象に行われてきた。これに対して本研究は、女性アスリートの評価観点や基準値を加えることで、性差を考慮した評価法の開発を目的とした。12種目の女性アスリートを対象にリバウンドジャンプを実施し、入手したパフォーマンス変数と下肢関節力学量から下肢筋力・パワー発揮能力の特徴を示すとともに、測定値の得点表(基準値)を提示する。また、トレーニング実践の中にリバウンドジャンプテストを導入し、実際の運用手順や留意点を明らかにする。本研究によって、女性アスリートでもエビデンスベースなトレーニング指導を実施できるようになる。
|
研究成果の概要 |
本研究では、女性アスリートのリバウンドジャンプにおけるパフォーマンス変数と下肢関節力学量を加味した評価観点を示すとともに、実践現場における評価診断法の活用について提示した。その結果、女性アスリートは男性アスリートとは異なり、リバウンドジャンプの跳躍高と接地時間の間に有意な関係性が認められた。一方、関節力学量における女性アスリートと男性アスリートの類似点として、負の足関節パワーがリバウンドジャンプ指数の獲得に対して最も強く関係していること、相違点として、リバウンドジャンプ指数に対してエキセントリック局面における膝関節トルクが有意に関係していることが示された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでリバウンドジャンプを用いた下肢筋力・パワー発揮能力の評価診断は男性アスリートを対象にパフォーマンス変数と関節力学量を用いて行われていたが、本研究では、女性アスリートを対象に下肢筋力・パワー発揮特性の男性アスリートとの相違点や類似点を加味した評価観点を示した。また、課題1で示した評価観点を用いて下肢筋力・パワー発揮能力の縦断的な評価を加えることで、実践現場で利用できる評価の観点を提示した。本研究から、リバウンドジャンプの下肢筋力・パワー発揮能力の評価診断を幅広い対象者で活用するための評価観点を示すことができ、実践現場で性差を考慮した筋力・パワー発揮能力の評価診断が実施可能になった。
|