研究課題/領域番号 |
20K23321
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
1001:情報科学、情報工学およびその関連分野
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
宮藤 詩緒 東京工業大学, 情報理工学院, 助教 (90883497)
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研究期間 (年度) |
2020-09-11 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 球面ディスプレイ / 全天周映像 / 遠隔コミュニケーション / 遠隔操作 / 車椅子 / 球体ディスプレイ / 遠隔会議 / プロジェクタ・カメラ・システム / 半球面ディスプレイ / 全天周画像 / 遠隔通信 / 遠隔通信システム |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、半球面ディスプレイによる全天周映像表示を行う遠隔通信システムの開発を通し、全天周映像が人間の知覚と遠隔通信に与える影響を研究する。 本研究では半球面ディスプレイと全天周カメラの組合せにより、全天周映像の映像全体を表示し、同時に正しい方向情報での表示を行うことで、既存の問題を解決する。また、全天周映像に対して、画像処理や深層学習によるユーザのジェスチャ、視線検出を行い、注目箇所の可視化を行うことで、遠隔共同作業の円滑化を図る。
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研究成果の概要 |
本研究では,半球面ディスプレイによる全天周映像表示を行う遠隔通信システムの開発を通し,全天周映像が人間の知覚と遠隔通信に与える影響を研究した.球面・半球面ディスプレイと全天周カメラの組合せにより,既存研究の問題であった方向情報の欠如という問題解決を試みた.また,この遠隔通信システムを用い,遠隔介助者と車椅子使用者を繋ぐ,遠隔操作・コミュニケーションシステムの提案を行った.遠隔介助者は半球面ディスプレイで車椅子側の全天周映像を観察し,車椅子を操作する.このとき,遠隔の全天周映像から車椅子使用者の顔の方向をリアルタイムで検出し,観察箇所を可視化することで,操作中のコミュニケーション支援を行った.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では,半球面ディスプレイを用いることで,全天周映像中の方向情報を正しく伝達できることを証明した.また,半球面ディスプレイでの遠隔地表示,球面ディスプレイでの遠隔者表示を組み合わせ,遠隔車椅子介助システムを提案,実装した.このシステムにより,介助者が遠隔にいても車椅子使用者のコミュニケーション支援や操作介助を行うことが可能となった.このシステムが車椅子使用者のコミュニケーションに対する心理的負担の軽減に貢献することを車椅子使用者,介助者へのインタビューから検証した.
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