研究課題/領域番号 |
20K23344
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
1002:人間情報学、応用情報学およびその関連分野
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
酒井 和紀 大阪大学, 基礎工学研究科, 特任助教(常勤) (80879445)
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研究期間 (年度) |
2020-09-11 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 対話ロボット / 集団推薦 / 選好モデル / 議論システム / 複数人対話システム |
研究開始時の研究の概要 |
近年,推薦のような高度な情報提供能力を有するロボット開発が求められているが,時間や対話内容の制限のため,複数人へ推薦するのが難しい.そこで本研究では,集団に対して推薦できる複数ロボット議論システムの実現を目指す.具体的には,集団を特徴づける知識モデルを用いて,複数人を同時に相手する複数ロボット議論システムを開発し,集団推薦により,納得感の高い推薦ができることを示す.
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研究成果の概要 |
本研究では,集団を同時に相手取る機能を持たせた複数ロボット議論システムを用いた,納得感の高い集団推薦システムの開発に取り組んだ.多様な観点を含む選好モデルの構築を行い,複数人を相手に選好や経験について質問し続け,回答から推定された選好に基づき,アイテムの推薦ができる対話ロボットシステムを構築した.推薦時に複数人を考慮することで,推薦成功率や納得感が高まることを商業施設における実証実験で確認した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では,複数ロボット議論システムを用いた,納得感の高い集団推薦システムの開発に取り組んだ.集団の性質を利用した集団推薦ロボットの開発を通して,集団化することによる人間のふるまいの変化という認知的な側面を明らかにした点に意義がある.複数人が参加する推薦は日常的な場面においてよく見られる行為であり,本研究はロボットの普及を進めていくうえで重要な役割を果たしていると考えられる.
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