研究課題/領域番号 |
20K23350
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
1002:人間情報学、応用情報学およびその関連分野
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研究機関 | 東京電機大学 |
研究代表者 |
東 孝文 東京電機大学, システムデザイン工学部, 助教 (90879967)
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研究期間 (年度) |
2020-09-11 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 芸術創作支援 / 自己効力感 / 難易度分析 / 行動分析 / ヒューマンタスクモデル / フロー理論 / 技能推定 / 画風変換 / 機械学習 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では,初心者の制作に多く見られる「制作者の技能と不釣り合いな難易度での制作による芸術創作活動の阻害」を解決するため,制作者の技能と釣り合う難易度を持つ下絵を生成するシステムを開発する.このシステムには,①技能に釣り合った難易度の選定,②任意画像を切り絵画風変換する機能が必要である.本システムにより生成した画像をもとに制作した時の動作や制作者の心理状態を分析することで,本研究システムについて評価する.結果,制作者が任意に選択した画像に対し,制作者自身の技能に釣り合った難易度の下絵を生成するシステムを実現する.
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研究成果の概要 |
本研究では,芸術創作活動の1つである切り絵の製作を焦点とした. 切り絵制作はペン形状のデザインナイフを操舵することで紙を裁断することから, ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI)分野の観点から, 制作物の難度と製作者の技能を定量化する. その結果, 難度と技能の評価, 制作時の心理状態を評価することで制作へのユーザ体験が変化すること, また製作者にあわせて難度をもとに下絵を選別することでHCI分野にもとづいた芸術制作におけるUXを向上させることを確認した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
研究では,芸術創作活動の1つである切り絵の制作を対象に「制作者のより有意義な体験」のデザインするために, ①制作者の技能を評価する機能, ②制作物の難易度を評価する機能を開発する. 技能と難易度, 期待のモデルから利用者の技能に最適な難易度を提示する.これらの要因は数値化困難であるとともに, 制作者の期待との関わりはワークショップの講師など一部の熟練者のみが持つ暗黙知に委ねられている.これらの関係についてモデル化することで, 熟練者が持つ知識の表出化を目指す.
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