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アポトーシス細胞表層に露出した53BP1による自己免疫抑制機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 20K23366
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 1101:環境解析評価、環境保全対策およびその関連分野
研究機関金沢医科大学

研究代表者

砂谷 優実  金沢医科大学, 医学部, 講師 (70581057)

研究期間 (年度) 2020-09-11 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワードアポトーシス / 53BP1 / 免疫
研究開始時の研究の概要

アポトーシス細胞の食細胞による貪食は、自己抗体産生の抑制に重要である。申請者は、アポトーシス細胞において、①DNA損傷修復タンパク質53BP1がカスパーゼに切断されること、②53BP1断片がクロマチンと結合して細胞表層へ露出すること、③クロマチン露出が53BP1依存性であること、④53BP1-クロマチン露出がアポトーシス細胞貪食を促進することを見出した。本研究では、53BP1ノックアウトマウスとその初代培養細胞を用いて、53BP1-クロマチン露出が、アポトーシス細胞に対する炎症抑制性サイトカインの産生を誘導することで自己抗体産生を抑制することを証明する。

研究成果の概要

本研究では、食細胞によるアポトーシス細胞の貪食に対して、また貪食後の食細胞における免疫応答に対して、53BP1により誘導されるクロマチンのアポトーシス細胞表層への露出がどのような影響を及ぼすかを、53BP1欠損細胞を用いて明らかにすることを目的とした。
その結果、53BP1の新規機能として、アポトーシス細胞表層へのクロマチン露出を促進出現することで、食細胞によるアポトーシス細胞貪食を促進すること、および自己であるアポトーシス細胞に対して食細胞が免疫的に寛容になるよう誘導する役割があることを見出した。

研究成果の学術的意義や社会的意義

53BP1については、DNA損傷修復における機能解析が進んでいるが、アポトーシスにおける機能の報告はほとんどない。本研究の成果は、DNA損傷修復研究分野にとって非常に興味深いものであることが期待される。
クロマチンがアポトーシス細胞の表層に露出することは既に報告されているが、その露出機構は不明である。露出したクロマチンには、自己免疫寛容を誘導する説と、逆に自己抗原となるという説がある。本研究は、この2つの説のいずれが正しいかを決定するための手がかりになると考えられ、自己免疫疾患の理解および治療法の開発に大きな知見を与えることが期待される。

報告書

(3件)
  • 2021 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2020 実施状況報告書

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公開日: 2020-09-29   更新日: 2023-01-30  

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