研究課題/領域番号 |
20KK0115
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分28:ナノマイクロ科学およびその関連分野
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研究機関 | 静岡大学 |
研究代表者 |
朴 龍洙 静岡大学, グリーン科学技術研究所, 教授 (90238246)
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研究分担者 |
加藤 竜也 静岡大学, 農学部, 教授 (00397366)
宮崎 剛亜 静岡大学, グリーン科学技術研究所, 助教 (30775721)
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研究期間 (年度) |
2020-10-27 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
18,590千円 (直接経費: 14,300千円、間接経費: 4,290千円)
2022年度: 6,890千円 (直接経費: 5,300千円、間接経費: 1,590千円)
2021年度: 6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2020年度: 5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円)
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キーワード | virus detection / impedance / amperometry / dengue / zika / chikungunya / Dengue / Zika virus / Chikungunya / 蚊媒介性疾患原因ウイルス / インピーサンス / ウイルス検出 / デングウイルス / ディスポーザブル電極 / ジカウイルス / インピーダンス / チクングニアウイルス / 電気化学的ウイルス検出 / Zika |
研究開始時の研究の概要 |
主に熱帯・亜熱帯地域を中心に発症するデング熱やチクングニア熱は、年間約3億人が媒介蚊によって感染し、常に脅威に曝されている。このような感染症関連疾患はグローバル化社会、地球温暖化などを背景に、今後増え続けると考えられる。本研究では、ウイルスの存在を電気シグナルとして捉える独創的な電極を用いて、公衆衛生上重要と考えられる蚊媒介性疾患関連ウイルスを高感度かつ迅速に検出を可能にする技術を開発し、実際のヒト検体における有用性を示す。そのためには、国を超えてグローバルな見地から対処することが必要であり、海外の研究機関との緊密な連携が必要不可欠である。
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研究成果の概要 |
本研究では、ウイルスの存在を電気シグナルとして捉える独創的な電極を用いて、公衆衛生上重要と考えられる蚊媒介性疾患関連ウイルスを高感度かつ迅速検出技術を開発し、実際の臨床検体からデングウイルスの検出を行った。金ナノ粒子とポリアニリンナノ複合体を基盤とした電極をスクリーンプリント電極で実現し、手のひらサイズの検出機器を用いて、デング熱患者の臨床検体108点からデングウイルス感染の有無の判定に成功した。本研究は、国を超えてグローバルな見地から対処することが必要であり、インドネシア技術評価応用庁(現国家研究改革庁)やインド医学研究評議会との緊密な連携を取りながら研究を遂行した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
主に熱帯・亜熱帯地域を中心に発症するデング熱やチクングニア熱は、年間約3億人が媒介蚊によって感染し、常に脅威に曝されている。最も重要な基本原則はグローバルな見地から正確な情報を迅速に伝達するための革新的な早期診断法の開発である。本研究では、ウイルスの存在を電気シグナルとして捉える独創的な使い捨て電極を開発し、手のひらサイズの検出装置でデング熱患者の臨床検体からデングウイルス感染の有無の判定に成功した。本研究を遂行するために、インドネシアやインドの研究者との緊密な連携を行った。本研究成果は、オンサイトで蚊媒介感染症原因ウイルスの検出を可能にし、今後サーベランス強化に寄与すると考えられる。
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