研究課題/領域番号 |
20KK0155
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分42:獣医学、畜産学およびその関連分野
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研究機関 | 国立研究開発法人国立循環器病研究センター |
研究代表者 |
藤原 祥高 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 研究所, 部長 (70578848)
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研究分担者 |
伊川 正人 大阪大学, 微生物病研究所, 教授 (20304066)
江森 千紘 大阪大学, 微生物病研究所, 助教 (10868136)
櫻井 伸行 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 研究所, 特別研究員 (10808281)
吉田 恵一 地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪国際がんセンター(研究所), その他部局等, 次世代がん医療開発センター 副センター長 (90365437)
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研究期間 (年度) |
2020-10-27 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
18,720千円 (直接経費: 14,400千円、間接経費: 4,320千円)
2023年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
2022年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2021年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2020年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 精子膜タンパク質 / 受精 / 種特異性 / 進化 / 透明帯通過 / 受精膜融合 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、受精膜融合と異種間受精を制御する精子膜タンパク質の探索と機能解析を目的に、実験動物の小型魚類とマウスを用いて取り組む。国際共同研究先のウィーンバイオセンターへ出向き、研究代表者らと共同研究者が小型魚類を用いた解析を行う。研究代表者らはその成果をマウス解析へと還元することで、魚類から哺乳類までの脊椎動物間で広く保存される受精の分子メカニズムの解明に挑む。
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研究実績の概要 |
本研究では、受精膜融合と異種間受精を制御する精子膜タンパク質の探索と機能解析を目的に、実験動物の小型魚類とマウスを用いて取り組む。研究代表者と若手研究者らがチームを組んで国際共同研究先のウィーンバイオセンターにて小型魚類の解析を行い、その成果を国内でマウス解析へと還元することで、魚類から哺乳類までの脊椎動物間で広く保存される受精の分子メカニズムの解明に挑む。
前年度に引き続き今年度も新型コロナウイルス感染症の影響で、国際共同研究先への訪問研究を延期した。しかし、メールやオンライン会議等で研究打ち合わせと実験を行い、計画通りに国際共同研究論文を発表することができた(Noda et al. Commun Biol. 2022)。前年度に報告した精子膜タンパク質SPACA4(Fujihara et al. PNAS. 2021)の異種間受精に関する進化的保存性の解析を行い興味深い結果が得られてきたので、引き続き来年度も解析を続ける(未発表データ)。また、今年度報告した精子膜タンパク質DCST1/2はハエや線虫から哺乳類まで広く保存され受精膜融合に必須な因子であることから、研究代表者らが最近発見した精子側の膜融合関連因子群(FIMP, SOF1, SPACA6, TMEM95)との関連やSPACA4と同様に進化の過程でどのように機能を変化させてきたのかを検証することは非常に興味深く、継続して脊椎動物モデルを用いて明らかにしたい。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
前年度に引き続き、国際共同研究先への訪問研究を行うことができなかった。しかし、国際共同研究先との原著論文を予定通り発表することができたため、概ね順調と評価した。
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今後の研究の推進方策 |
次年度も引き続き、研究代表者らが発見した精子膜タンパク質DCST1/2が受精膜融合に機能することから、SPACA4を含めて種間を超えて機能することを検証するために哺乳類や小型魚類モデルでの機能解析を国際共同研究先で行う。新型コロナウイルス感染症の世界的状況が落ち着いてきたことから、2023年6月に国際共同研究先への第一回訪問を計画している。その際は、これまで蓄積してきた研究材料を持ち込んで若手研究者らと現地で実験を行い、研究の進捗次第では複数回の渡航も予定する。
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