研究課題/領域番号 |
21390127
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
細菌学(含真菌学)
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
野田 公俊 千葉大学, 大学院・医学研究院, 教授 (60164703)
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研究分担者 |
盛永 直子 千葉大学, 大学院・医学研究院, 准教授 (20092108)
清水 健 千葉大学, 大学院・医学研究院, 准教授 (70312840)
八尋 錦之助 千葉大学, 大学院・医学研究院, 特任准教授 (80345024)
津々木 博康 千葉大学, 大学院・医学研究院, 助教 (40586608)
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連携研究者 |
桑原 聡 千葉大学, 大学院・医学研究院, 教授 (70282481)
森 雅裕 千葉大学, 大学院・医学研究院, 助教 (70345023)
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研究期間 (年度) |
2009 – 2011
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研究課題ステータス |
完了 (2011年度)
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配分額 *注記 |
18,980千円 (直接経費: 14,600千円、間接経費: 4,380千円)
2011年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2010年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2009年度: 9,880千円 (直接経費: 7,600千円、間接経費: 2,280千円)
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キーワード | 毒素 / ER ストレス / アポトーシス / 受容体 / 腸管出血性大腸菌 / サブチラーゼサイトトキシン / BiP / ERストレス / Bcl-2 / 志賀毒素 |
研究概要 |
腸管出血性大腸菌(EHEC)が産生する新たな毒素Subtilase cytotoxin(SubAB)はStxの作用機構とは大きく異なり、小胞体中に存在するシャペロンBiPを分解し、その活性を阻害することによってERにストレスを起こし、細胞障害性を誘導すると考えられる。我々は本研究期間において以下のことを明らかにした。1SubAB処理により一過性のタンパク質合成阻害、細胞周期の停止を誘導すること。2SubABはBiP切断後、PERKを介したシグナルが、Bcl-2ファミリーのBaxとBakの構造変化を誘導し、ミトコンドリアの膜上でBax/Bakの会合体を形成し、このポアを使って、チトクロームcを放出させた。この放出されたチトクロームcが下流のcaspaseを活性化しアポトーシスによる細胞死を引き起こすこと。3SubABの宿主受容体としてintegrinを含む4つの膜蛋白質が毒素との結合に関与していること。4SubABのマウスへの腹腔内投与により、劇的な血小板減少、IL-6の増加、腎臓におけるメサンギウムの増加、更に、上部消化管からの出血を伴う炎症性致死に至ること。これらの成果はEHEC感染症におけるSubABの役割を理解する上で非常に重要な知見であり、予防・治療等に新たな道を拓く事にもつながるものと確信している
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