研究概要 |
本研究はシステムの複雑さに影響を与えるマイクロプロセスの自動検出とそれを提示する開発環境の構築をおこなった.システム開発を上流工程と下流工程に分け,上流工程では要件定義などのミーティングにおいてシステムの品質(複雑さ)に影響を与えるマイクロプロセスを定義した.実プロジェクトで検証した結果,リリース後の重大な障害発生を適合率100%,再現率66.7%で予測することができた.下流工程では,システムの複雑さを誘引するプロセスの複雑さの尺度を提案し,工程管理表の更新履歴からプロセスの複雑さを計測した.結果,リリース後の致命的な障害件数とプロセスの複雑さの関係を示すPCPQモデルを構築した.上流と下流工程でシステムの複雑さに影響を与える可能性のあるマイクロプロセスを特定し自動検知をするツール群を開発した.
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